飛行機の中に入るまでの過程って、他の公共交通機関と違って長い道のりだと思いませんか?
国際線は出国手続きがあるから早めに行こう!と思っていても
国内線はのんびり空港に行く人が多いですよね。
だからこそ伝えたい。
国内線は、出発時刻の30分前には搭乗口にいてください!
30分前に空港に着くじゃ間に合わないこともあります。
なぜって?そんなの自分で調べて下さい。
え、やだ、めんどくさい?
仕方ない、教えてあげましょう。
- そもそも時刻表上の出発時刻とは?いつから入れる?
- 検査場が混雑する理由
- スムーズに検査場を通過するためには?
保安検査場を時間内に通過しないと、飛行機に乗る事が出来ません。
保安検査場は、時短帯によっては大混雑します。
飛行機に乗り遅れないためにも、早めに保安検査場を通過し搭乗口付近で待機していましょう。
空港で長年勤務経験がある筆者が、【空港の保安検査場事情】についてまとめました。
是非この記事を読んで、快適な空の旅をして下さいね。
そもそも時刻表上の出発時刻とは?
時刻表に記載している出発時刻は、
飛行機が動き出す時間。
ここ、ポイントです!
もう一度言います。
飛行機のドアを閉めてから、動き出すまでにだいたい3-5分かかります。(機種にもよります)
その為空港で働く人は出発時刻を意識して、時間を逆算しながら作業を進めています。
もちろん定刻に出発するためには、お客様の協力が必要不可欠です。
グランドスタッフも、
お客様全員が予約をした便に乗って欲しい!
という気持ちで働いています。
その為、ヒール靴でも全力で走るのです。
大声を出してお客様を探すのです。
せっかく保安検査場通過したのに、座席番号と搭乗口を見間違えたなどはよくあること。
気を付けてくださいね!
また空港のカードラウンジは、搭乗口のアナウンスが聞こえないところが大半です。
こちらも、気を付けてほしいですね。
いつから保安検査を受けれるの?
保安検査場は、基本的にいつでも入る事が出来ます。
まれに飛行機の機種変更の手続き最中や大幅な遅れが予想されている便の場合は、保安検査を通過できないようになっていますが、通常運航の場合はいつでも入れます。
また数時間に1便しか飛ばない地方空港は、保安検査場の係員配置を出発時刻の1~2時間前からにしていることもあります。
その場合、早めに空港に行ってもカウンターは空いていないし、検査場も入れないことがあります。
大きい空港はいつでも保安検査場に入れて、小さな空港は時間が決まっていることがあるよ。
規定上の保安検査場締め切り時刻
ANAやJALなど、ほとんどの会社は保安検査場の通過締め切り時刻を
出発の20分前
に設定しています。
検査場に端末があり出発時刻の20分前を過ぎたら、検査場を通過できないように設定してあります。
LCCは25~30分前を締め切りとアナウンスしているところもあります。
空港に検査場締め切り時刻間際に到着して、鬼の形相をしながら走ってくるサラリーマンを何度も何度も見ました。
綺麗なお姉さんも、髪を乱しながら走ってきたことも。
子供連れなのに、ベビーカーを猛スピードで押してくる親子もいましたね。
とっても危ないですよね。
規定上の搭乗口締め切り時刻
規定上の保安検査締切は、出発の20分前ですが、搭乗口(改札口)の締め切り時刻は
出発時刻の10分前
に設定している航空会社が大半です。
10分前に改札口を閉めて、5分前に飛行機の扉を閉めれば優秀です!
飛行機は、多い時で500名以上のお客様を乗せています。
締め切り時刻を過ぎているのに、あなた一人を待つことはしません。
『飛行機が目の前にあるから乗せろ!』と言われても、改札口が閉まっていたら基本的にお断りです。
ごめんなさいね。
保安検査が混雑する理由
「保安検査場に30分以上も並んだよ!」
「なんであんなに保安検査場って混むの?」
となど疑問に持っているお客様も多いはず。
毎日毎時間、混んでいるわけではありません。
それなりに混んでいる時は理由があります。
航空会社側も定期的に保安検査従業員と会議をして、混雑緩和に向けた努力をしているのです。
保安検査を実施する従業員は、別会社(にしけい、セノンなど)の人です。
ではどうして混んでいるのでしょうか。
そもそも検査場の数や人が足りない
まずは、毎度頭を抱えているこの問題。
検査場不足、人員不足という理由です。
お客様の数に対して、検査機や人員が足りないのです。
年々努力をして混雑緩和傾向にありますが、相変わらず検査会社って離職率高いらしいですね。
特にここ数年は離職が相次いだので、保安検査場の混雑が全国各地で問題視されてます。
給料が安すぎるので、人員を募集しても集まらないこともあるんだとか。
あと検査機の数は、すぐには増やせません。
増築するには、多額のお金が必要です。
1日数便しかない地方空港に、繁忙期だけ臨時便が飛んだり、機材が大きくなったりすると検査場が混雑するのは仕方ないことなのです。
繁忙期のことを想定して検査場を作っても、普段使わないなら維持費がかかるし赤字になりますからね。
出発便の時間帯が重なる
これもよくあること。
だいたい、朝一、10~12時、あと夕方に便が集中しています。
その為その時間帯の少し前から、保安検査場が混雑し始めます。
空港で電光掲示板を見てみてください。
同時刻に出発する便が多数あるなら、早めに保安検査を通過するのが吉ですよ。
検査に時間がかかりすぎている
結構勘違いしている人多いので先にお伝えしますが
国内線の保安検査は、ペットボトルなどの飲み物は持ち込みOKです。
検査前に一気飲みしている人もいますが、国内線はOKです。
もちろん検査はしますのでカバンから出しておいてくださいね。
このようにカバンから出すもの、カバンに入れっぱなしでいいものを理解していない人が多いですね。
あらかじめカバンから出すもの
- パソコン、タブレット、大型バッテリーなどの電子機器
- 飲み物
この2点だけは、カバンから出しておいてください。
あとは、持ち込み可能か判断つかない物がありましたら出しておいてください。
鍵やスマホをわざわざカバンから出している人がいますが、そのままカバンに閉まっておいてください。
またポケットの中身や身に付けている貴金属類は、あらかじめトレーに出すか、カバンに入れておいてください。
ジャンバーなど上着を着ている人は脱いで待っててくださいね。
くるぶしが隠れるブーツは脱いで検査になりますので、脱ぐ準備をしてください。
何回もピーピーなると、後ろから冷たい目線が痛いですよ・・・。
いざ自分が検査の番になってから外したり、カバンから出す人が多いので時間がかかることも多いのです。
並んでいる間に何していたのかしら…?
ペースメーカーを使用しているなど身体的に音がなる要因がある場合は、検査の時に必ず係員に申告してくださいね。
接触検査など違う方法で検査を実施します。
スムーズに検査場を通過するためには?
全員がスムーズに検査をすれば、一人当たり40秒以内で検査が終わる計算です。
あらかじめ上着は脱ぐ、飲み物と、パソコン・タブレット・大型バッテリーなどの電子機器はカバンから出す以外にもポイントがあります!
持ち込めない物も持ってこない
夏の旅行に多い持ち物は、花火、ガスボンベ、クラッカー。
これらは持ち込みも受託も禁止。回収されますので、現地で購入してください!
あと、空間除菌剤「クレベリン」を携帯している方も増えましたね。
液体・固形いずれのタイプも飛行機への持ち込み・預け入れは禁止だから注意してください。
ライターは1人1個までです。
こちらの記事も参考に!
預けるカバンに入れる
持ち込みはダメでも、貨物室に預けるのはOKな物品もあります。
代表例として、ハサミです。
ハサミは刃体が6cm以下で先が著しく尖っておらず、また刃が鋭利でないものはお持ち込みが可能。
怪しい長さなら、あらかじめ受託手荷物として預けましょう!
まとめ:『お客様も定刻出発にご協力ください!』
実際に行動出来るかは別として、
出発時刻の30分前までには搭乗口にいよう!
という意識を持って、空港内を行動してほしいですね。
- 搭乗口には30分前に行く意識を持つ
- スムーズに保安検査を受けるために、飲み物、大型電子機器は出しておく
- 持ち込めないものを持ってこない
他にも何が持ち込めて、何が預けられるのか知りたい場合は、国土交通省のHPに書いてあるので確認して下さいね。
皆さんの協力があって飛行機が定刻で出発しますので、よろしくお願いしますね。
保安検査を受ける時は、音が鳴らないか未だにドキドキします。
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