飛行機は特殊な空間のため、預けることはできるけど機内に持ち込めない物品があります。
その代表例として、ハサミやカッター、ナイフ類など凶器になるものが挙げられます。
小さな子供連れの場合、旅先に離乳食や食事用のハサミ、また子供用のハサミを持参することもあるかと思います。
うっかりいつもの癖で飛行機に持ち込むカバンの中に入っていた場合など、どうしたら良いのでしょうか?
- ハサミを飛行機に持ち込む条件とは?
- 離乳食用や子供のハサミは、飛行機の機内に持ち込み出来るのか?
- 検査場で持ち込みが出来ないと言われたら、どうしたらよいのか
上記の内容を、空港で勤務経験がある筆者がわかりやすくまとめてみました。
保安検査場の手荷物チェックは、何回乗ってもドキドキするよね
ハサミを飛行機に持ち込む条件とは?
飛行機の機内に持ち込めるハサミには、条件があります。
- 先端がとがっていないもの
- 刃体6㎝以下であること
刃体とは、切先と要ねじの中心とを結ぶ直線の長さを指します。
参照:JAL Q&A
つまり、上記の条件を満たしていれ飛行機の中にハサミの持ち込みは可能です。
小さな眉毛切りや鼻毛処理用のハサミ、携帯裁縫セットのハサミは刃体が6㎝以下のものが大半なので、飛行機の中に持って入ることができます。
離乳食用のハサミは、機内に持ち込み出来る?
離乳食用のハサミは、物によっては刃体が6㎝を超えてしまいます。
まずはご自身のハサミを定規で測ってみてください。
私が持っているのは、スケーターの樹脂製のハサミです。
こちらは刃体が約5㎝のため、過去に何回も機内に持ち込んでいます。
「ハサミのサイズを測らして」と保安検査場で言われることもありますが、毎回持ち込み可能と判断されます。
離乳食が終わっても、麺類を食べる時など幼児食になってもフードカッターがある方が便利ですよね。
機内に持ち込み可能な、離乳食ハサミ
子供のハサミは、機内に持ち込み出来る?
子供用のハサミに関しては、明らかにおもちゃだと判断した場合のみ刃体の長さに関係なく飛行機に持ち込み可能です。
娘のアンパンマンのハサミは、刃体が6㎝前後のため保安検査場で引っかかる可能性があります。
3歳児向けのハサミでこの長さなので、大人用だと刃体が6㎝を超えてくると思います。
また小学生になると筆箱を持ち歩くようになるので、親も知らないところでそのままカバンに入れて持ってきちゃった~ということがよくあります。
飛行機に乗る前に、カバンにハサミは入っていないか子供と確認しよう!
空港にハサミを持ってきてしまったら
空港にハサミを持ってきてしまったら、預ける手荷物の中に入れてください。
刃体の長さが分からない場合も、とりあえず預ける手荷物の中にいれておけば問題ありません。
他に預ける手荷物がなく、ハサミの刃体の長さを知りたい場合グランドスタッフや検査場係員に相談してみてください。
ほとんどのグランドスタッフは定規を持っているので、刃体の長さを測ることが可能です。
うっかり持ち込み手荷物にハサミが入っていた場合
ハサミは、飛行機の客室内には持ち込めません。
しかし貨物室に預けることはできます。
保安検査場でハサミを持ち込めないと言われた場合、ハサミを預けてください。
しかし、必ずしも預けられるとは限りません。
例えば、あなたが保安検査通過時刻ギリギリに来た場合、ハサミをカウンターに戻って預けていたら予約した便に乗り遅れてしまいます。
つまり、飛行機の出発時刻間際の人にはハサミを廃棄してもらっています。
美容師などで高額なハサミを使っている人以外、乗り遅れて航空券を買いなおすくらいならハサミを廃棄した方がマシですよね。
保安検査場でハサミが見つかった場合
ハサミを持ってきていると忘れ、保安検査場でハサミが見つかった場合はこのような流れで案内されます。
- ハサミを取り出して、刃体のサイズを測る
- 持ち込めないと案内があり、カウンターで預けるかここで放棄するよう案内(もしくは着払い)
- カウンターで預ける場合は、ご自身でカウンターに行くよう案内される
- 預けた後再度検査場に並ぶ(空港によっては、優先的に保安検査を案内してくれることも)
基本的にご自身でカウンターに行き、ハサミを預けるよう言われます。
そして、カウンターで申告しハサミのみ単独で預けてください。
その際、何かしらの袋や箱にハサミを入れて預かってくれます。
放棄する場合は、保安検査場にある放棄箱にいれることになります。
【放棄箱に入れた=捨てた】ということになりますので、後腐れなくお別れしてください。
また着払いでご自宅に送ってくれることが出来る場合もあります。
カウンターで預ける時間がない、でも大切なハサミなので捨てたくない場合、着払いで送ってもらえないか確認してみてください。
まとめ:『条件を満たせば、ハサミは飛行機の客室に持ち込める』
飛行機の機内に持ち込めるハサミは、
- 先端がとがっていないもの
- 刃体6㎝以下であること
が、条件です。
離乳食用のハサミは、刃体が6㎝以下の商品が多いので持ち込める可能性が高いです。
一方で子供用のハサミは、刃体が6㎝ギリギリの商品もあるので預ける手荷物に入れるのが安心です。
ハサミを持ってきてしまっても預ける手荷物に入れてしまえばいいので、焦る必要はありません。
刃体の長さが分からなければ、とりあえず預ける手荷物に入れてしまいましょう。
その他にも、これは持ち込めるだろうか…と疑問点がある人は、国土交通省のHPを確認してくださいね。
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