空港の保安検査場に間に合わない！20分前ギリギリでも飛行機に乗るために試すこと

国内線の保安検査場の締め切り時刻は、出発時刻の20分前です。

LCCの場合は出発時刻の25分前に設定しています。

その時間を過ぎたら、原則飛行機には乗れません。

でも絶対に飛行機に乗れないわけではありません。

実はほんの小さな希望もあったりするんですよ。

空港の保安検査を、ギリギリに通過することになったそこのあなた！

飛行機に乗れる小さな可能性を、国内航空会社で10年以上勤務経験のある私が教えて差し上げましょう。

この記事を読んで事前対策をし、空港着いたら勝負開始です。

この記事は国内線のFSC(JAL、ANA)とMCC(エアドゥ、ソラシドエアなど)を利用した場合の対応方法です。LCCや国際線は、保安検査締め切り時刻が異なります。

保安検査に間に合わないかも？どうしたらいい？

寝坊や公共交通機関の遅れなど突発的な出来事で空港への到着が遅くなってしまうことは、誰しも起こりうる話です。

私も空港で働いていた頃に、出発時刻ギリギリに来港したお客様を何千人と見てきて対応してきました。

そして私自身も、地上交通の乱れで国際線の出発締め切り時刻ギリギリに空港に向かった経験があります。

その時はとても焦りましたが、電車の中でできることは一通り実施し対策をした結果、無事に出発することができました。

到着時刻が出発の20分前ギリギリの場合、諦めるのはまだ早いです。

ダメ元と思いながらも、まずは以下のことを試してみましょう。

オンラインチェックインなどを済ませておく

飛行機に乗るためには、チェックインと受託手荷物を預けた後、保安検査場を20分前までに通過する必要があります。

空港に着いてからチェックインや手荷物を預けるとなると、その分の時間が必要です。

空港に着いたら、まっすぐに保安検査場に向かうのが最短距離なので、その前工程であるチェックインは事前に終える必要があります。

国内だとANA、エアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤー、アイベックスエアライン、ジェットスター、ピートなどがオンラインチェックインが可能です。

参考）ANA国内線の搭乗手続き「オンラインチェックイン」

オンラインチェックイン済みの場合、カウンターに寄る必要がありません。

空港に着いたら、まっすぐ保安検査場に向かってください。

オンラインチェックインを済ませることで、この人は搭乗の意志があるとスタッフは認識します。

JAL系列の場合、座席指定をした後に2次元バーコード、IC機能付きカードなどいずれか1つを準備出来た場合、直接保安検査場に向かうことが出来ます。

スカイマークやフジドリームエアラインなどは、空港のカウンターでチェックインをする必要があります。

まずは利用する航空会社がオンラインチェックイン、またはタッチアンドゴーなど利用できるか確認してください。

預ける手荷物がある場合

残念ながら預ける手荷物がある場合、出発時刻の20分前ギリギリに空港に来た場合、予約した飛行機に乗れないことが高いです。

カウンターで手荷物を預けてから、飛行機に搭載するまで時間がかかります。

明らかに機内に持ち込めないサイズのキャリーバックや、機内に持ち込み不可のハサミや工具など持っている場合は搭乗を断ることが多いです。

持ち込みできるか微妙なサイズのキャリーバックを持っている場合は、とりあえずそのまま保安検査場に向かってみてください。

保安検査を無事通過できたら、荷物をそのまま飛行機に持ち込むか搭乗口で預けるかしてください。

航空会社に連絡をしておく

航空会社に電話をしましょう。

インターネットで「航空会社　問い合わせ　電話」と検索すると、電話番号と利用可能時間が出てきます。

いきなり名前や便名を伝えても相手がびっくりします。

まずは、「○○空港に着くのが出発の〇分前になりそうなので、○○空港に伝えて欲しい」など要件を伝えて落ち着いて電話をかけましょう。

電話で伝えること

電話で必ず確認して欲しい事が運航状況の確認です。

もしかしたら飛行機が遅れている場合があります。

5分でも遅れてくれたら余裕がでますよね。

電話口では、必ず飛行機が遅れていないか確認してください。

確認が漏れてしまったら、航空会社の運航状況などで確認する事ができます。

その後の流れとして電話を受けた部署から、各空港へ情報が入りグランドスタッフに共有されます。

特に地方発の最終便の場合は、グランドスタッフが手厚くサポートしてくれることもあります。

どうしても電話が繋がらない

フリーダイヤルが繋がらない場合、各空港の遺失物の電話番号に連絡しましょう。

本来は忘れ物や手荷物破損の電話の回線ですが、まれに空港にギリギリになると連絡を受けることがありました。

電話先のスタッフに「ここは忘れ物専用の電話で～」と人によっては断られることもありますが、直接利用する空港と電話ができます。

フリーダイヤルよりも、営業時間が短いです

スムーズに保安検査を通過できるよう準備しておく

検査場の端末にご自身のQRコードなどタッチをし、エラーが出なけらばほぼ飛行機に乗れると思っていいでしょう。

しかし安心するのはまだ早いです。

検査後に寄り道をしたり、保安検査に時間がかかったら搭乗は厳しくなります。

事前にどんなものをトレーに出す必要があるのか、利用の便の搭乗口から近い保安検査場、またはすいている保安検査場の場所を確認をしておきましょう。

そして保安検査場では、声掛けをしているグランドスタッフに申告しましょう。

乗り遅れたらどうなるのか

乗り遅れた場合は、新しく航空券を購入する必要があります。

ですが遅れた理由によっては、そのままの航空券で次の便へ振替してくれる場合もあります。

それが電車やバスなどの公共交通機関の遅延の場合です。

ANAのQ＆Aにも以下のようになっています。(JALも同様です。)

■電車やバスなどの公共交通機関の遅延により予約便に乗り遅れとなる場合
　運休・遅延証明書を取得のうえ、ANAカウンターまでお越しください。
　予約便の変更や払い戻しのお手続きを承ります。

■その他、乗り継ぎの他社や他交通機関（船舶等）が欠航しANA便へ（またはANA便から）搭乗できない場合
　運休・欠航を証明する書類と、予約情報が確認できるものをご用意の上、ANA電話窓口へご連絡ください。

ANA

遅延証明書があれば、差額を払うことなく、または少ない差額で便の振替が可能です。

遅延証明書は窓口やバス内でもらうことができます。

ただし発行に時間がかかるので、間に合いそうな時間ならダッシュで保安検査場へ向かってみてください。

(乗れなかったら、遅延証明書をもらいに行こう。)

大きな地震や大雪などニュースレベルになると、電車が遅れることは目に見えています。

その場合、遅延証明書がなくても振替をしてくれることが大半です。

電話連絡をする際に伝えよう

空港への到着時刻が出発20分前ギリギリになる場合、電話連絡をすると思います。

その時に【なぜ遅れているのか】と伝えておきましょう。

公共交通機関の乱れは証明書をもらえばいいですが、自家用車で事故の影響で道路が通行止めの場合などもありますよね。

あらかじめ理由を知ることで、証明書がなくてもそのままの航空券で次便に振替するかどうか判断する材料になります。

LCCなどは難しいですが、JALやANAは差額なしで振替してくれる可能性がありますよ。

まとめ：『出発時刻20分前ギリギリでも間に合うこともある！』

LCCを除き、国内線の保安検査場締め切り時刻は出発の20分前です。

飛行機に遅れが出ていたら、新しい出発時刻の20分前までに保安検査場を通過すればOKです。

万が一、空港に到着するのが締め切り時刻ギリギリだとしても最初から諦めないでください。

空港や保安検査場の混雑状況などにより、締め切り時刻を過ぎても予約便に乗れることもありますよ。

あらかじめ出来ることを実施し、空港や保安検査場に着いたら、近くにいるグランドスタッフまたは保安検査員に声を掛けて、優先的に案内をしてもらってくださいね。

この方法は絶対に予約便に乗れるというわけではありません。

次回からは余裕をもって空港に行きましょう！

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