
今日は飛行機の出発時間と到着時間についてよ
飛行機の出発時間はどのことを指すかご存じですか?
意外と知らない人も多いのでは?
航空会社が示している出発や到着時刻の意味を知る事で、スケジュールが立てやすくなるし、効率良く行動出来るようになれますよ。
- 飛行機の出発時間と到着時間とは
- 航空業界の遅延の定義
あとは、時刻表に書かれていることを少し紹介しようかな?
勘違いして覚えている人も多いから、何を持って「定刻出発、定刻到着」なのか学びましょう!
あ!飛行機に乗り慣れている人にとっては、つまらない内容だから読まなくて結構ですよ!
飛行機の出発時間とは?


時刻表などに記載がある出発時間とは、
飛行機が動き出す時間です。
エアライン用語でブロックアウトと言います。
飛行機に乗る際は、まず改札ゲートを通過します。
その後飛行機とターミナルをつないでいるブリッジを通ったり、飛行機までの連絡バスへ乗車します。
飛行機って他の乗り物よりも、扉を閉めてから動き出すまでに色々と準備があります。
まずはCA。日本の航空会社はお客様が全員が座席に着席しているか確認し、機長にその旨報告します。
そして、パイロットは管制官に動き出す許可をもらうのです。
飛行機の扉が閉まってから、CAが上記の確認をしたり、パイロットが管制からの許可を得たりするのに約5分かかる事があります。
その為空港で働く人は、出発時刻の5分前に全ての扉を閉めれるように、逆算して行動しているのです。
あ、扉とは、お客様が乗り降りする飛行機の扉だけではありません。
手荷物や貨物が搭載しているカーゴルームの扉もです!
お客様が全員機内に入っても、カーゴルームへの搭載が終わらないと定刻に出発できません!
空港職員のチームワーク!が、大切!
もちろん、お客様のご協力なしでは定刻出発は出来ません。
全ての扉が閉まっているのに、飛行機が動かない!
全ての扉が閉まって、いざ出発!となっても、なかなか動かない…そんなこともあります。
お客様に提示している出発時刻を過ぎた場合は、「出発遅延」になることも。
理由は色々あるけど、「管制官から待機の指示」が多いですね。
飛行機は好き勝手に動けません。
「今ね、離陸待ちの飛行機が10機いるのよ。あなたは、11番目。あと10分くらいそこで待機しておいてね」
「今、滑走路にタヌキが出たから、滑走路の点検をするわ、結果が分かるまでそのまま待機」
といった内容を、管制官から英語で言われます。
また全て扉を閉めてからトラブルが発生した場合も、出発を待つことになります。
機材の不具合だったり、客室内で事件が起こったり。
どちらの事象でも、グランドスタッフとしては早く出発してほしいのに、なかなか出ていかないから、モヤモヤする場面なのです。
飛行機の到着時間とは?


到着の時間は、飛行機が
駐機場に停止した時間
です。(エアライン用語ではブロックインと言います)
空港に着陸した=到着時刻って思っている人も多いけど違います。
飛行機が予定よりも早く着陸しても、所定の駐機場が空いていない場合もよくあること。
大きな空港だと時間帯によっては、15分間隔で駐機場を使っています。
そのため少しでも前の出発便が遅れたりすると、場合によっては駐機場が空くまで待機させられてしまいます。
または到着便の駐機場を、急遽変更をして対応したり。
もうね、いきなりスポットを変えられたら、走る走る!



スポット繰りが下手な人だと、毎回ダッシュ!
飛行機の遅れの定義


航空会社の遅延の定義は、出発並びに到着が
15分以上の遅れからです。
機材整備など航空会社起因で遅れた場合で、地上交通が間に合わない場合などは、JALやANAは補償をしてもらえることがあります。
また飛行機が遅れたから「遅延証明書」が欲しい場合も、出すことが可能です。
裏を返せば、15分以内の遅れは遅延にカウントされません。
補償や払い戻しなどは、15分以上の遅れが無い場合はしないことが大半です。
時刻表にはどのように表記されているのか



普段時刻表なんてじっくり見ない人が多いわよね。よく見たら面白いのよ。
時刻表には出発時刻と到着時刻の記載があります。
では、ここで成田⇔伊丹間のJALとANAの時刻表を見比べてみましょう!
JAL3005は、16:55-18:15と所要時間は1時間20分です。
JAL3009は、18:20-19:55と所要時間が1時間35分です。
ANA2177は、16:40-18:05と所要時間は1時間25分です。
ANA2179は、18:05-19:35と所要時間が1時間35分です。
同じ路線なのに、時間帯で所要時間が違うのです!
しかも18時台の方が所要時間が長い。
飛行計画上は、同じルートです。
まずこの時間は、飛行機に乗っている時間です。
飛んでいる時間ではありません。
つまりこの時間は、
飛行機が出発(ブロックアウト)→滑走路までの距離と、着陸→駐機場に到着(ブロックイン)するまでの時間も含んでいます。
成田は出発(ブロックアウト)してから滑走路に行くまで、時間を要する空港。
また18時台は便が多く、通常よりも離陸機が多く混雑している時間帯。
そして伊丹空港も、夕方は上空が混雑する時間帯です。
そのように各空港に合わせて、適切な時間を割り出してダイヤを組んでいるのです。



コロナで成田はガラガラですね
。



国際線が飛び始めたら、このようになります。
紙の時刻表は廃止
JALとANAは、紙の時刻表が廃止されました。
WEB上での表記になるのでじっくりみる機会は減ってしまいましたね。
空港までのアクセス方法などは、ANAの場合アクセスナビを利用し検索がスムーズになりましたね。
個人的には紙の時刻表を見ながら旅の計画を立てるのが楽しみだったので残念です。
まとめ:『飛行機の出発時間と、到着時間を知ることで旅行の計画をスムーズに立てられる』


余談ですが、毎年発表される世界の航空会社の定時運行遵守率ランキングや定刻到着率ランキングには、JALやANAは上位ランクインの常連。
日本を代表する航空会社は、定時出発や到着がある程度担保されているのです。
日本人のまじめなところが、この結果にも影響しているのかもしれませんね。
- 飛行機の出発時間は、飛行機が動き出す時間
- 飛行機の到着時間は、駐機場に止まる時間
- 遅延の定義は、15分以上遅れた場合
出発時刻と到着時刻を意識することで、その後の行動も変わってきますよね。
早く到着できたらラッキー!
飛行機を乗る際は、定時出発にご協力お願い致します!



お客様の協力があってこその定刻出発ね!