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よつ葉
    国内航空会社で10年以上勤務
    旅行が大好き、飛行機大好き
    娘との旅育にも興味あり
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雨の日の飛行機は揺れる?雨の影響で欠航することはあるの?

雨の日のフライトは、なんだか気分も下がりますよね。

特に土砂降りの雨が降っている場合、飛行機にも影響があるのではないかとヒヤヒヤしたり。

運航しても飛行機が大きく揺れるのではないかと心配したり。

実際、雨が原因で飛行機が揺れたり欠航することはあるのでしょうか?

この記事の内容
  • 雨の日は飛行機が揺れるのか
  • 遅れや欠航になることはあるのか
  • 雨が原因で欠航になった場合の対処方法

果たして雨は、どのくらい飛行機に影響があるのでしょうか。

航空会社で長年働いた経験がある筆者が、この疑問にお答えしていきます。

よつ葉

雨の日は、空港に行くまでも大変よね!

もくじ

雨の日は飛行機が揺れるの?

まず雨のみが原因で、飛行機が揺れるわけではありません。

飛行機が揺れる原因は、大きくわけて2つあります。

  • 雲による揺れ
  • 乱気流による揺れ

雨が降る時は、雲が出来ます。

時には、風が強くなったり雷が発生することもあります。

雨だけでは揺れませんが、付随した悪天候が飛行機の運航に影響を及ぼすのです。

雲による揺れ

地上で雨が降ってなくても、飛行機の上昇中や降下中に雨雲の中や付近を通っていく時は揺れることがあります。

パイロットも気象レーダーを見て雲を避けて飛行していますが、上昇中や降下中は雲を避けることが難しいことがあります。

その後飛行機は雲の上を飛行するので、雲が原因の揺れはなくなります。

よつ葉

特に夏の積乱雲(入道雲)は、揺れやすいですよ。

乱気流による揺れ

飛行機が揺れる主な原因は「乱気流」です。

乱気流とは、上空で起きる気流の変化です。

乱気流といっても色々な気流の乱れがあり、その中でも晴天乱気流は雲のない晴天で発生する気流の大きな変化のことを指します。

この乱気流は、気象レーダーにうつすことができません。

その為、パイロットはフライト前に天気図を確認し、乱気流が起こりそうな場所や高さなど把握します。

また他の飛行機からPIREPと呼ばれる揺れの情報を入手します。

なるべく揺れない高さを確認しながら、飛行しています。

雨が原因で遅れや欠航になることはあるの?

雨だけが原因で飛行機が遅れたり欠航になるわけではありません。

雨+αの要因がある場合、飛行機の遅れや最悪の場合は欠航になることもあります。

例を挙げると、このような事象です。

  • 霧雨が激しく、視界が悪い
  • 雨+雷が空港周辺でなっている、被雷した
  • 雨+台風が来ている
  • 雨が雹(ひょう)やあられ、雪に変わって降ってきた
  • 大雨で空港の施設が壊れた

霧雨が激しく、視界が悪い

激しい霧雨が発生すると視界が悪くなります。

また霧雨が降っていなくても、濃霧の場合は飛行機の運航に影響が出てきます。

霧が発生しやすい空港の代表が、釧路空港、成田空港、広島空港、熊本空港です。

他にも春先~夏にかけての新千歳空港は、苫小牧方面からの海霧が入りやすいので朝晩は霧が入ってきやすいです。

霧がかかっていると、「霧のため引き返す」などの条件が付くこともありますが、空港施設もCATⅢを装備するなど、濃霧対策を実施しています。

よつ葉

霧は日照と共に消えていくよ

雨+雷が空港周辺でなっている、被雷した

雨とセットで雷がなっている場合、飛行機の運航に影響を及ぼします。

落雷が空港周辺で確認された場合、飛行機の周辺で働くハンドリング作業を一時中断することがあります。

そうなった場合、大きな遅れや欠航に繋がります。

特に夏場は、急激に雷が発生し30分以上作業を中断することもあります。

また運航中に飛行機に雷が落ちてしまうこともあります。

被雷した場合、点検作業が必要になるので確実に遅れてしまいます。

雨+台風が来ている

台風はあらかじめ進路予想が出ているので、航空会社も早めに欠航や遅れを案内しています。

そのため、飛行機の運航に影響があるのは予想できますよね。

台風については【台風で飛行機が欠航した!いつ欠航が決まる?対処方法は?】にまとめています。

雨が雹(ひょう)やあられ、雪に変わって降ってきた

雨が雹やあられ、雪に変化することもあります。

まず雹の場合、氷の塊が機体にぶつかりボコボコになることがあります。

コックピットの窓にひびが入ってしまった事例もあります。

そうなると、その機材は使えませんので欠航になることもあります。

これは夏に起こりやすい現象です。

また気温が下がり雨が雪に変わってしまった場合、着氷を防ぐために使う防除雪氷剤を散布することがあります。

雪国だと防除雪氷剤をスムーズに巻くことができますが、雪になれていない空港は散布に対応に時間がかかります。

そのため、飛行機が遅れて出発することがあります。

大雨で空港の施設が壊れた

老朽化が激しい空港だと、大雨の影響で空港の施設が壊れてしまうこともあります。

雨の影響で空港内が停電をして搭乗手続き操作ができない、飛行機までのタラップが壊れたなどが挙げられます。

機体は問題ありませんが、施設が整わないと便が出発できないこともあります。

空港職員も機器が故障した時用に訓練はしていますが…、いざ壊れたら時間がかかるし確実に飛行機は遅れるでしょう。

よつ葉

機器の故障は過去に経験ありますが、大パニックだよ!

また滑走路の水はけが悪く、滑りやすい状態の場合も遅れや欠航に繋がります。

滑走路はデコボコした塗装になっていますが、何千回も離発着するとタイヤの摩擦でデコボコがなくなってきます。

そうすると、滑走路の塗装工事が行われます。

塗装工事は1日で終わるものではないので、工事期間と大雨の日が重なってしまった場合は、飛行機の運航に影響を及ぼします。

雨+αが原因で欠航になった場合の対処方法

雨+αが原因で欠航になった場合、全額払い戻しや便の振替が可能です。

ただし天候起因になるので、宿泊費の負担などはしてくれません。

他空港で天候が悪く、使用する機材の調整がつかない場合は宿泊代を負担してくれることもあります。

詳しくは、【飛行機が機材繰りで遅れるってどういうこと?】でまとめています。

天候が悪い日に飛行機乗る場合、こまめに航空会社の運航状況をご確認ください。

まとめ:『雨だけが原因で揺れたり、欠航になったりはしない!』

雨の日と晴天の日を比べると、雨の日の方が飛行機の運航に影響が出る可能性が高いです。

しかし飛行機が揺れる主な原因は、雲と乱気流です。

雨が降っている=飛行機が揺れる】ではありませんが、雨があることは雲があると言う事です。

多少は揺れることを意識して、酔い止めを飲む、トイレに行っておくなどの対策をしておいてください。

雨が降っていて飛行機の運航が心配な人は、空港に向かう前に運航状況を確認してくださいね。

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