小さなお子さんとの飛行機利用は、不安がつきものですよね。
私も初めてのフライトは、周囲の人に迷惑をかけないかドキドキでした。
計算したところ、娘を膝の上に抱っこして乗ったフライト数は計48回でした。
こんなに乗っていると機内での多少のイヤイヤやグズリには、動揺しなくなりました。
それでも事前準備はしっかりしていて、特にこだわっているのは機内での座席です。
- 赤ちゃん連れで初めて飛行機に乗る
- どんな席が人気か知りたい
- 機内でどんなサービスがあるか知りたい
私は航空会社で長年働いてきたので、飛行機や空港のことはある程度熟知しています。
子供連れのフライトは容易ではありません。
それでも大人の負担を少しでも減らせるよう、席の特性などを把握して乗り切りましょう!
飛行機の席の近くに子供連れか多いと勝手に仲間意識をもっちゃう
赤ちゃん連れは、飛行機の席にこだわろう
赤ちゃん連れでの飛行機は、どこの席に座るかで周囲への気遣いもまた変わってきます。
その為、飛行機の予約と同時に座席指定をしましょう!
事前に指定できる席には限りがあるので、希望の席が取れなくても諦めないでください。
JALの場合は出発48時間前、ANAは運賃種別によって2日前の12時~前日0時に一部座席が開放されます。
そのタイミングを狙って、再度HPから座席を選んでみて下さい。
LCCの一部運賃は、事前座席指定ができないので赤ちゃん連れでLCCに乗るのはおすすめしません。
1番人気の席はここ
赤ちゃん連れの家族に人気の席は、後方席です。
前方席は航空会社の上級会員を始め、飛行機に乗り慣れたサラリーマンが多く座っています。
機内で休息をとり、静かな空間を求める人が多いです。
その為、親としては周囲に気を遣います。
一方で後方席は、子供連れや旅慣れていない団体旅客が座る確率が高いので前方席よりは気楽に座れます。
それに隣の席も空いていることが多いですよ!
後方席のメリットとデメリットをまとめてみました。
メリット | デメリット |
---|---|
泣いたらギャレーに移動できる トイレが近い 前方席よりすいている可能性が高い | 子供連れが多い揺れやすい 音がうるさい | 入り口の扉から遠い
飛行機は後方席の方が揺れを感じます。
そのため、酔いやすい人は翼の近くの席を選ぶのが良いでしょう。(翼の上が1番揺れないよ)
またエンジンより後方席の場合、前方席よりもエンジン音が大きいです。
トイレの流す音も、気になる人は気になるかもしれませんね。
個人的には、エンジン音が大きい方が子どもがうるさくしても安心と思ってしまいますけどね。
窓側・通路側どちらがいいの?
動き回る赤ちゃんを連れるなら、通路側がおすすめです。
飛行距離が距離が短い、泣いてもその場であやせる場合は窓側でも良いと思います。
私は毎回、後方の通路側の席を指定しています。
何かあればギャレーに行けるので、窓よりも通路派です。
娘が0歳の頃は、よくギャレーで抱っこしながらあやしてた
ベビーベッドがつけられる席もある
国内線の機内で、ベビーベッド(バシネット)のサービスをしている航空会社は、ANAのみです。
ANAの機材(ボンバルディアDHC8-Q400など一部機材を除く)では、赤ちゃんの体重が10kgまでならベビーベッドをつけることができます。
追加料金はかかりません。
搭乗当日にベビーベッド装着可能席があいていれば、空港でも変更することが可能です。
しかしベビーベッド装着可能席は、スクリーン前の足元が広い席のためお客様に人気の席です。
確実なのはANAの予約センターに連絡して、その席を確保してもらって下さい。
JALの場合は、国際線のみ利用が可能です。(要予約)
JALは年齢制限があり、2歳未満で体重が10.5kgまでの赤ちゃんが対象です。
ベビーベット利用時の注意点
ベビーベットは機内に入ったらすぐに使えると思われがちですが、すぐには使えません。
飛行機が離陸して、シートベルトサインが消灯してからです。
また飛行中に大きな揺れがありシートベルトサインが点灯した場合も使えません。
ベビーベットには安全カバーはあるものの、揺れで赤ちゃんが飛び出す危険性もあります。
また着陸態勢に入ったら、ベビーベットは使えないので抱っこをする必要があります。
つまりシートベルトサイン点灯中は使えないよ!
機内で授乳したい場合
スカイマークでは、授乳カーテン席があります。
事前に予約センターに連絡をして席を確保してもらうか、当日カウンターで空席があれば変更可能です。
追加料金はかかりません。
離発着時などシートベルト着用サイン点灯中は使用できないよ!
ミルク場合は、機内でCAに頼めばお湯を用意してくれますよ。
カウチシート
国際線のみのサービスですが、カウチシートを利用できる場合もあります。
ANAのホノルル線で使用しているA380には後方席にカウチシートがあります。
有料のサービスになりますが、横になって寝ることができるのでかなり快適なサービスです。
ANAの他にも、ニュージーランド航空などがカウチシートを導入しています。
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席に関する疑問
空港で働いている時に、お客様から席に関する問い合わせを受けることがありました。
ここではよくあった問い合わせをまとめています。
隣は空席がいい
当日カウンターで、隣の席が空いているかの確認はすることができます。
しかし確認した時点で空席でも、隣の席をブロックすることは出来ません。
確実に隣の席を空席にしたい場合は、1席分の購入が必要になります。
詳しくは各航空会社のHPから特別旅客料金と検索してみてください。
10年くらい前は、席のブロックをしていたこともありましたが、現在はしてませんよ〜!
また機内で授乳したいなどの理由で、連席が女性かどうか知りたい場合は、当日カウンター係員に相談してみてください。
可能な限り座席の調整を実施しています。
また機内に入って、空席があった場合は移動が可能です。(LCC除く)
抱っこの赤ちゃん同士、隣に座りたい
一部の機材を除き、抱っこの赤ちゃんは隣同士に座れません。
通路を挟んで座るか、前後席で着席をお願いします。
この件に関しては、他のブログで詳しく書いていますのでそちらをご覧ください。
家族の席がバラバラで困ってる
小さな子供がいて座席が離れている場合、できる限りアレンジを実施します。
家族全員は並びの席は難しいのが現状なので、そこはご了承ください。
席が離れている場合、アレンジに時間を要しますので早めに空港に来てカウンターの係員に伝えてくださいね。
機内で快適に過ごすためこんな工夫も
お客様の中には、お金をかけてもいいから快適に過ごせる努力をしている人もいます。
特に国際線など、長時間のフライトの際に子供も親も快適に過ごせたらいいですよね!
子供用携帯ベッドを持ち込む
機内に子供用携帯ベッドを持ち込むことも可能です。
主に長時間のフライトをする国際線で持ち込む人がいますね。
足元に置けるので、足をのばして座る事が出来ます。
有名な商品は、キャリーケースにもなるJetkidsです。
一部利用不可の航空会社もありますが、小学生の子供に人気の商品です。
席を1席購入する
一般的に国内線は2歳まで、国際線は1歳まで飛行機の席は無料です。(厳密には国際線は大人の10%かかります)
2歳になると、イヤイヤ期に入るお子さんも多いですよね。
それに抱っこはイヤ‼というお子さんも増えてきます。
その場合は、子供の分の席を購入して席を確保することもできます。
当日空席があれば、シートベルトサインが消灯中のみ空いている席に座らせることも可能ですが、連席が絶対空席とは限りません。
確実に1席を確保したい場合は、子供の分の席を購入しましょう。
まとめ:『到着後、急いでないなら後方席を選ぼう』
今回は小さな子供連れに人気の席や、よくある問い合わせをまとめました。
- 1番人気は後方席
- つかまり立ちをしない赤ちゃん連れには、ベビーベット装着可能席も人気
- 前方席は早く降機ができるが、乗り慣れたお客さまが多いので周囲に気を遣うことも
窓側席、通路側席で迷うなら通路側席をおすすめします。
赤ちゃん連れは、景色を楽しむ余裕なんてありません。
離席する可能性がない、機内で授乳をしたい場合は窓側でもよいでしょう。
当日まで席を指定しない場合、お客様に挟まれた席(間の席)になる場合もあります。
さすがに間の席は、抱っこした子供の足が両隣の人に当たるなど親としても神経も使いますよね。
飛行機の予約をしたら、席の予約を忘れずにしてくださいね!
選べる席がなくても、前日には解放される席が増えるのでこまめに確認してみてください。
席にこだわって、快適な空の旅になりますように。
赤ちゃん連れでの搭乗体験の記事はこちら
席にこだわるけど、急遽席が変わることもあります。
ご了承ください。
急遽席が変わる理由は、こちらの記事に詳しく書いてありますよ。