エメラルドグリーンの海と白砂のビーチが広がり、自然の豊かさが残る沖縄。
特に梅雨明けした6月下旬は、本格的な沖縄の夏が始まる時期でもあります。
またジューンブライドと言う事もあり、この時期に沖縄でリゾ婚をするカップルも多いですよね。
しかし沖縄旅行の計画を立てる時に、忘れてはいけないのが台風の発生時期の把握です。
- 6月の沖縄は台風が発生するか知りたい
- 6月に沖縄旅行を計画している
- 過去に6月に沖縄に接近した台風の回数は?
日本は台風が多いと言われており、年間25個程度の台風が発生します。
そのうち、12個が日本に接近してきます。
この記事では「6月の沖縄に台風は接近するか」を中心に、過去の統計と接近数の平均値などをまとめてみました。
是非、沖縄旅行の参考にしてください。
私も6月に沖縄旅行を計画中!
6月の沖縄は台風が多いの?
6月に台風が発生する確率は、1.6回とピーク時に比べると低い傾向にあります。
毎年台風1号が、3月中旬から4月にかけて発生します。
6月頃は台風3~4号がフィリピン付近の海上で発生し、勢力を強めて北上してきます。
しかし6月の台風は、滅多に沖縄地方に接近することはありません。
台風が発生しても、沖縄地方に接近する(気象官署から300 km以内に入った)回数の平均は0.6です。
台風接近数の平年値(気象庁のデータ引用) | |||||||||||||
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1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 | |
沖縄 | 0.0 | 0.4 | 0.6 | 1.5 | 2.3 | 2.0 | 1.1 | 0.3 | 0.0 | 7.9 |
台風の月別の主な経路
上記の図の実線は主な経路、点線はそれに準ずる経路を表しています。
6月の台風は、西に進んでフィリピン方面に向かうことが多いのが特徴です。(上記実線ルート)
台風のピークである7~10月は、太平洋高気圧のまわりを回って日本に向かって北上する台風が増えます。
9月以降になると南の海上から放物線を描くように、日本付近を通るようになります。
6月の沖縄の気候は?
沖縄地方はGW明け頃から梅雨入りし、6月20日前後に梅雨明けをします。
6月前半は梅雨真っ最中で湿度も高く、ジメジメした天気が続きます。
しかし本州の梅雨のように1日中雨という天気は少なく、スコールのようにザーと強く雨が降ったあと、一気に晴天になるのが沖縄の梅雨の特徴です。
6月の平均気温は27度で、30度近くなる日もあります。
梅雨が明ける6月後半はカラっとした気候になり、夏が来た~と感じます。
梅雨時期の沖縄の天気予報は、本当に当たらないです。
台風の強さと大きさの階級分け
台風の強さは、最大風速によって決まり、「強い」「非常に強い」「猛烈な」の3段階で表しています。
階級 | 最大風速 |
---|---|
強い | 33 m/s(64ノット)以上~44 m/s(85ノット)未満 |
非常に強い | 44 m/s(85ノット)以上~54 m/s(105ノット)未満 |
猛烈な | 54 m/s(105ノット)以上 |
そして台風の大きさとは、台風が発生している範囲を指します。
階級は、「大型(大きい)」「超大型(非常に大きい)」の2段階で表現されます。
階級 | 風速 15 m/s以上の半径 |
---|---|
大型(大きい) | 500 km以上~800 km未満 |
超大型(非常に大きい) | 800 km以上 |
台風が発生すると、台風の大きさと強さを組み合わせて、【大型で強い台風】【大型で非常に強い台風】などと報じられます。
6月に沖縄に台風が来た事例
6月は台風が発生しても沖縄地方に接近することは少ないものの、過去には被害をもたらすほどの台風が6月に来たことがあります。
ここでは、過去10年に6月に沖縄に接近した台風をご紹介します。
過去10年で6月に沖縄に接近し影響があった台風は2件!
なお、稀ですが那覇空港の天気がいきなり悪くなったら、嘉手納基地に臨時着陸することもあります。
2021年
2021年5月31日にミンダナオ島の東の海上で3号となった台風は、弱まった勢力でフィリピンを通過しました。
6月3日に南シナ海で再び最大勢力となり、進路を北東に変えて八重山諸島付近に接近してきます。
そして5日の午後に、沖縄付近の海上で温帯低気圧となりました。
下記はその時の進路図です。
この時沖縄地方や奄美地方では、6日にかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、落雷や竜巻などの激しい突風に注意と呼びかけがありました。
飛行機はどうなったの?
飛行機は5日に那覇空港と離島を結ぶ便に数便欠航がでました。
その他の路線では遅れはあったものの、飛行機の運航に大きな乱れはありませんでした。
台風が日本付近に接近した時の最大風速は18m/s(34kt)で勢力が弱かったこともあり、飛行機の運航に影響が少なかったと考えられます。
飛行機は横風に弱いから、運航には風の強さが肝になるよ!
2023年
最近だと2023年6月に台風2号が接近し、飛行機などの運航に大きな影響が出ました。
その時の天気図ですが、台風2号は5月20日にグアムの南東で発生します。
台風はしばらく北上しグアム島でほぼ停滞しますが、26日には最大風速60m/s(115kt)の猛烈な勢力となりました。
その後西寄りの進路で進みますが、フィリピンの東で進路を北寄りに転向。
6月1日~2日かけて、沖縄地方に接近し空の便を中心に影響がでました。
上記は、2023年6月1日の天気図です。
日本付近には梅雨前線が停滞しています。
そこに台風2号が北上して湿った空気を梅雨前線に送り刺激します。
その結果、梅雨前線の活動が活発となり、 西日本から東日本の太平洋側を中心に記憶的な大雨となりました。
沖縄県内も被害は出ましたが、それ以上に多くの地域で大雨をもたらしました。
飛行機はどうなったの?
2023年に発生した台風2号は、当然空の便にも影響を及ぼしました。
2023年5月31日は、那覇・宮古・石垣を発着する路線を中心に国内線92便が欠航。
2023年6月1日は、那覇・宮古・石垣空港の発着路線が全て欠航となり、空港旅客ターミナルは終日閉館となりました。
翌6月2日は一部の便が欠航になったのの、徐々に運航を再開しました。
沖縄から出る手段は飛行機になるので、台風が接近すると飛行機にも影響がでます。
台風で飛行機が欠航した場合の対応は【台風で飛行機が欠航した!対処方法は?】の記事にも書いてあるので参考にしてみて下さい。
過去の台風進路が知りたい場合
気象庁のHPでは、過去の台風経路図を閲覧することができます。
興味がある方は、気象庁台風経路図を見てみてください。
台風2~4号くらいが、6月に発生する台風になります。
近年は海水温が上昇している影響もあり、6月でも台風が沖縄地方に接近することが増えてきています。
まとめ:『6月に沖縄に接近する台風は少ないけど、油断はできない』
台風のピークである7~10月になると、沖縄には毎年空港閉鎖になるほどの台風が接近します。
6月の沖縄は台風は少ないものの、ゼロではありません。日本列島付近に梅雨前線が停滞する時期でもあるため、台風の影響で沖縄のみならず本州地方でも線状降水帯が発生することもあります。
梅雨明けの沖縄は、夏を感じられる気持ちが良い天気が続きます。
台風の心配はそんなにしなくても良いかと思いますが、沖縄旅行をする前には天気予報をチェックして台風は発生してないか確認してみてくださいね。
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