飛行機内でLINEは使えるの？フライト中も送信できる？通話は？

LINEは日本を中心に年齢問わず広く利用されている人気のアプリです。

もはやメインの連絡先になっている人も多いのではないでしょうか。

そんなLINEですが、飛行機に乗った時に利用することは可能なのか気になりますよね。

飛行中も連絡を取りたい人がいますよね。

到着地にお迎えをしてくれる人がいるなら、リアルタイムで到着時刻を知らせたいものです。

航空会社で10年以上勤務経験がある筆者が、【飛行機でLINEは使えるのか】の疑問を解決していきます。

飛行機でのLINE利用について

まず結論は以下の通りです。

飛行機では、電波を発する電子機器の使用に制限があります。

機内モードの設定がある電子機器は機内モードに設定し、ない場合は電源をオフする必要があります。

機内モードまたは電源をオフにするタイミングは、飛行機の扉が閉まってからです。

機内に入っても全員が搭乗し扉が閉まるまでは、通常通り使用できます。

お客様の搭乗が完了すると、CAから【電波を発する電子機器は機内モードに設定してください】などのアナウンスがあるのでそのタイミングで機内モードに切り替えてください。

また着陸時は【全ての電子機器をご使用できます】とアナウンスがあります。

滑走が無事に終わった段階でアナウンスがあるので、飛行機が駐機場に到着する前にLINEの使用が可能です。

飛行中はWi-Fiに接続できれば利用可能

飛行中は、Wi-Fiに接続できればLINEは可能です。

ポケットWi-Fiは使用禁止のため、航空会社が提供しているWi-Fiに接続する必要があります。

スマホの場合、機内モードにするとWi-Fiはオフになってしまいますが、Wi-Fiだけオンにすることができます。

その後、指定のWi-Fiにアクセスし接続して使用可能な状態になります。

ただし、客室乗務員から電子機器の電源は切るようにと案内があった場合、機内モードであっても必ず電源を切る必要があります。緊急の時などに、この案内をすることもあります。

モラル上、通話は禁止

LINE電話などを利用した通話は、周囲のお客様に迷惑がかかるため禁止されています。

通話をしていたら、CAに注意されますのでやめましょう。

機内Wi-Fiを搭載している国内航空会社

現在、日本の航空会社で機内Wi-Fiが搭載されている会社は3社です。

国内線の場合は無料で使えますが、国際線の場合は有料になります。

しかしWi-Fi搭載機種だとはいえ、Wi-Fiの不具合で利用できないこともありますし、繋がりにくかったり、動作が遅かったりすることもあります。

特に動画はスムーズに流れないことが多いので、あらかじめダウンロードしておくことをおすすめします。

それでもWi-Fiがあることで、LINEの送受信は可能ですし観光スポットを調べたりと機内での過ごし方の幅が広がりますよね。

その他にも、機内限定コンテンツのみが見れるWi-Fiを搭載している航空会社もあります。

機内Wi-Fiはどの段階から使えるの？

機種によって、機内Wi-Fiが使える時間が変わります。

一般的には、離陸5分後から着陸の5分前まで利用ができます。

一部JALの個人モニター付きの機材では、地上走行開始時からゲート到着時まで使えます。

Wi-Fi搭載機材か知る方法

Wi-Fiが搭載されているか確認する方法は、航空会社のHPを確認する必要があります。

空席照会から、搭乗日と区間を入力するとWi-Fiが搭載している機種にはWi-Fiやマークがついています。

スターフライヤーは、A320neoという機材のみWi-Fiが搭載済みなのでWi-Fi搭載の機材に乗れる確率は低いです。

一方でJALやANAはほとんどの機材にWi-Fiを導入しています。

航空会社の空席照会から、Wi-Fiが搭載されているか確認することができますが前日や当日に急遽機種が変更することもあります。

なぜ機内モードにする必要があるの？

飛行機に乗る際に、なぜ機内モードに設定する必要があるのでしょうか。

それは電子機器から発生する電波が、飛行機の運航に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

飛行機は、地上や衛星からの電波や管制塔との通信などによりルートを割り出し運航しています。

電波障害が起きたらどこを飛んでいるかわからなくなり、路頭に迷う可能性もあります。

空の道は、標識がないので電波や通信が途絶えたら大惨事になってしまいます。

機内モードにし忘れたら？

機内モードにし忘れても、誰にも注意はされません。

それに飛行中はほぼ圏外になるので、LINEなどインターネットの利用は必然的にできません。

それなら「じゃあ機内モードにしなくても良くない？」と思いますが、
自分の乗っている飛行機に電波の不具合が発生したら怖くないですか？

正直私も子供の世話に付きっきりで機内モードに設定するのを忘れ、離陸後に慌てて機内モードにしたこともあります。

うっかりしていても気がついた段階で、機内モードに設定するべきです。

罰金制度もある

国土交通省のHPには、以下のような内容が記載されています。

航空機の運航の安全に支障を及ぼすおそれがある携帯電話その他の電子機器を、 正当な理由なく作動させる行為は禁止されております。

（航空法第７３条の４、航空法施行規則第１６４条の１６）

・航空機内の安全阻害行為等は航空法により禁止

・悪質な場合は、機長による「禁止命令」を即交付

・「禁止命令」を無視して安全阻害行為等を継続すると、５０万円以下の罰金も

国土交通省

よっぽどなことがない限り、電子機器の電波が理由での禁止命令は出ないかと思います。

しかしCAから「機内モードにしてください」と何回も強く言われたのにわざと従わない場合は、罰せられる可能性もゼロではありません。

機内モードに設定ができない

ごく稀に、スマホの調子が悪く電源が切れない、機内モードに出来ないといったトラブルが発生します。

その場合、CAに相談してみてください。

機内には「電波遮断袋」が搭載されていることがあるので、その袋にいれて対応することになります。

まとめ：『Wi-Fi搭載の機材なら、飛行中でもLINEは可能』

機内でもLINEは使用可能です。

飛行中も、Wi-Fiが搭載されている機材ならLINEの送受信はできます。

細かい話をすると、飛行機の扉が閉まってから離陸後5分間までは、機内Wi-Fiに接続ができないのでLINEの利用ができません。(JALの一部の機材除く)

また機内での通話は周りのお客様の迷惑になるので、禁止されています。

飛行機は公共交通機関です。

ルールを守って気持ちよく乗りましょうね。

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