グランドスタッフは、入社後1カ月程度の座学訓練があります。
そこで、知識と端末操作の基礎を覚えます。
座学訓練が終わった後は、OJTトレーニーとして先輩と一緒にカウンター業務やゲート業務をスタートさせます。
今回はこの座学訓練についてお話しますね!
- 日系グランドスタッフの入社後訓練
- どんな勉強法がいいのか
グランドスタッフの座学訓練は地獄!?
グランドスタッフは入社後、一定期間の座学と呼ばれる訓練を受けます。
でもエアライン以外の会社でも、新入社員には訓練がありますよね?
それと一緒です。
だからグランドスタッフだけが、特別大変なことはありません。
ただ「今までにやったことがない、初めてのこと」を学ぶので、それが難しいと感じ苦労することはありますよ。
インストラクターは怖いのか
インストラクターの中には、怖い人もいます!
でも、全員が厳しい人ではないわ。
中には、優しい人もいるから安心して。
インストラクター数人で訓練を担当しているから、全員が鬼教官ということはないわよ。
全員鬼教官なら、それはハズレの訓練だったわね!
インストラクターは、時には鬼になってメイハリをつけながら訓練を進めています。
ほら、たまに学生気分が抜けない訓練生もいるのよ。
そうゆう時はガツンと言うのよ。
お給料もらっているんだしね!
上戸彩主演のアテンションプリーズでの三神教官(真矢みき)みたいな人を想像してもらったらいいかしらね?
どんな雰囲気なのか
そうね、毎回雰囲気が違ったわね。
グランドスタッフの訓練は、訓練生が雰囲気を作ります。
訓練生同士がギクシャクしていると、気まずい空気が広がったり、
一緒に頑張ろう!という雰囲気があれば、出来る子が出来ない子に教えたりしていたわ。
やっぱりね、みんながグランドスタッフを望んで就職したわけではないので、温度差があるのよね。
でも配属されたんだから、お金のためにと割り切って頑張って欲しいわ。
あまりにもやる気のない訓練生が多い場合は、これまたインストラクターからガツンと指導が入ります。
インストラクターだけでは手に負えない場合は、もっと上の管理職から指導してもらったり。
グランドスタッフの仕事は、個々人が競い合うような業務ではありません。
チームワークとコミュニケーションが大切な仕事です。
同期全員で訓練を乗り切るぞ!と気持ちを持って、協力しながら訓練を受けて欲しいですね。
そうそう、新入社員は仕事が出来ない分「元気よく挨拶をしましょう!」という風潮はエアライン業界にもありますね。
テストはあるの?

もちろんテストはあるわよ!
毎朝、前日の復習テストをする空港もあるわよ。
一定基準に満たない場合は、再試を申し出たりすることも!
でもこのテストをするのは、自分のためよ。
基礎も分からないのに、カウンターで嘘の案内でもしたら…?
自分がお客様の立場だったらどう思う?嫌よね?
ちなみにこのテストの結果は、上司に報告が言っている場合があるわよ。
残業はあるのか
そうね、訓練自体は予定通りに終わる事がほとんどです。
訓練終了後に、端末操作に慣れるために復習してから帰るって人が多かったわ。
自習のため、基本は残業代はつかないわよ。
家で勉強した方が集中出来る人は、そのまま帰っていたわ。
インストラクターも残務処理で残っている場合もあるので、訓練中に聞けなかったことを質問したりしていたわね。
次の日が休みの場合は、みんな帰るのが早かったわよ!
メリハリが大切だからね!
訓練中に辞める人はいるのか
そうね、訓練中に辞める人はあまりいないわね。
訓練が終わって、OJT中に辞める人はいたわね。
OJTは、実際にシフト制で働くことになります。
それに訓練で習ったことも、実際の現場では応用して臨機応変な対応を求められます。
早々に体力的にも精神的にも合わないと感じる人もいたのよ。
せっかく入社して一緒に訓練したのに…と思うと残念な気持ちでいっぱいになるわ。
どんな勉強法がいいのか
グランドスタッフの訓練は、限られた時間で膨大な知識を覚えることになるわ。
それに接客業。
接客の仕事を経験したことがない人は、まずは接客用語がスラスラ出てこないの。
どんな勉強法がいいかなんて一概には言えないけれど、勉強のポイントがあるのでそれをお伝えするわね。
暗記が必須なこと、しなくてもいいことを分ける
全部を暗記しなくていいのよ!
私でさえ、全部覚えていないわよ。
調べたらわかる事、覚えなくてもいいけどノートを見ればわかることは、まとめればOK!
全部を暗記しよう、覚えようとしている訓練生がいてびっくりしたわ。
とりあえず、自社就航地の空港コード(スリーレター)は暗記よ。
最初のテストは、このスリーレターとかエアラインの略語が出ることが多いわ。
暗記不要なことはあんちょこ(※大事なことがまとめられているノート)があればどうにかなる!
テキストに、全てを書かない
今は、ペーバーレスなのでI-padを読みながら訓練をしている空港もあると思います。
テキストを全て印刷するとなると、相当分厚い量になるのよ。
テキストをあんちょこ代わりにする訓練生もいたけど、
知りたいページをお客様の前で広げるには、時間がかかります!
だから「あんちょこ」という自分オリジナルのノートを作成するの。
全て書くのは面倒だから、私はテキストを縮小コピーして貼ったりしたわ。
私の場合はルーズリーフバインダーにして、もうあんちょこを見なくても大丈夫と思ったら、不要なページをポイっと捨ててました。
テキストに書いてもいいけど、後から自分なりにまとめたあんちょこを作るべきね。
声に出して練習する
アナウンスもそうだし、接客用語も初めはすらすら出てこないわ。
そのため、声に出して練習しました。
訓練後に同期と一緒にお客様役と係員役に分かれて実践してみたり。
訓練中はたくさん失敗していいから、所作も含めてお互いに指摘し合っていました。
また1人の時は、恥ずかしいけど録音して聞いてみたり。
特に英語のアナウンスは、録音してイントネーションを確認していたわね。
自分が聞いてて早すぎと感じないか…なども勉強になったわ。
まとめ:『グランドスタッフの訓練は大変!でもOJTの方がもっと大変!!』

全くの素人が、1カ月弱でグランドスタッフとしての知識を詰め込むの。
それはそれは大変なことよ!
受験勉強と同じくらい頑張ったわ。
でも現場で働く人は、みんなこの訓練を乗り越えられています。
- 入社後訓練は大変、しかしOJTの方が大変な場合が多い
- 怖いインストラクターも居れば、天使のように優しいインストラクターもいる
- 毎回テストが実施される空港もある
- ポイントを「あんちょこ」にまとめる
- 声に出して練習してみる
そうそう、ランチ後の訓練って毎回眠くなるのよね~。
インストラクターもランチ後の訓練は眠くなるって知っているから、端末操作のカリキュラムにしたりと工夫するけど、
眠くなるわよね~!
人間だから仕方ないってインストラクターも思っているけど、思いっきり寝ていたら集中攻撃されるかもしれないわ。
フリスクなど眠気覚ましグッズを用意しておくべきね!