飛行機を利用する際に、いつも使っている水筒を持ち込みたいと考えている人もいますよね。
特に小さな子供がいる家庭では、ストロー付きのマグを持ち歩いている人も多いかと思います。
私も外出する際は、子供の水筒を必ず持参しているので飛行機に乗る時も持って行きます。
近年ではエコの観点から、ペットボトルではなく旅行中もマイボトルを持ち歩く人も増えてきています。
でも水筒の中身は液体物に該当するので、飛行機に持ち込む際にルールが存在します。
- 水筒を飛行機内に持ち込むのに、どんなルールが存在するのか。
- どんな検査をされるのか、注意点は?
長年空港でグランドスタッフとして働いてきて、現在も子供と年20回程度飛行機に乗る筆者が、この疑問を解決していきます。
最近は保温性が高い水筒も多いから、ペットボトルよりいいよね!
飛行機に水筒は持ち込める?
水筒持ち込み可否 | 国内線 | 国際線 |
---|---|---|
中身なし | ||
中身あり | 制限あり |
飛行機に乗る際、中身が入っていない水筒は国内線・国際線共に持ち込みすることが可能です。
しかし空の水筒のみを持って行く人は少ないと思います。
たいてい、水筒の中身が入ったまま機内に行きますよね。
中身が入った状態の場合は、制限があります。
国内線の場合
国内線の場合は、中身が入っていても検査を通れば持ち込みが出来ます。
預けることもできますが、水漏れの心配もあるため基本的に機内に持ち込みすることをおすすめしています。
国内線は液体物の容量に関係なく、自由に持ち込みする事が出来ます。
国際線の場合
国際線の場合は、液体物の持ち込みに制限があります。
- 液体物は100ml以下の容器に入れる
- 100ml以下の容器を1L以下のジッパー付きの袋に入れる
水筒の中身が100ml以下なら持ち込めるわけではなく、容器が100ml以下でないといけません。
現在販売されている水筒の多くは100mlを超えますので、実質中身が入っている水筒は持ち込み不可と考えた方がよいかと思います。
なお、受託手荷物として預けることは可能です。
お気に入りの飲み物を持って行きたい人は、預けてください。
海外旅行をするときは、受託手荷物にいつも飲んでいるお茶のペットボトルを大量に持って行くよ。(現地のお茶は口に合わないこともあるからね!)
また小さな子供がいる場合、国際線の機内にストローマグやミルクを持ち込みたいですよね。
その場合は、100mlを超えても持ち込みが可能です。
私も実際に持ち込んだ経験があります。
詳しくは、【赤ちゃんと国際線!ミルクや離乳食の持ち込みについて】にまとめていますので、ご覧ください。
水筒の中身は何でもいいの?
国内線の機内には中身が入った水筒は持ち込み可能ですが、水筒の中身が何でもOKというわけにはいきません。
一般的な飲料(水、お茶、コーラやコーヒーなど清涼飲料水、野菜ジュースやオレンジジュースなどの果実飲料、牛乳、スープなど)は持ち込み可能ですが、以下のものは水筒やペットボトルに詰め替えての持ち込みは出来ません。
水筒に入れて機内に持ち込めない液体物
- お酒類
- 温泉の湯
- その他危険物
お酒類
ビール、チューハイ、日本酒、ウイスキーなどのアルコール類全般は、水筒に入れて持ち込む行為はNGです。
小売販売されている容器のままなら持ち込みができます。
つまり買った時の状態のまま持ち込むことが条件です。
これには理由があり、アルコールの持ち込みには度数によって制限があります。
- アルコール度が24%以下の場合:制限なし
- アルコール度が24%を超え70%以下の場合:1人あたり5リットルまで、機内持ち込み・お預けともに可能
- アルコール度数が70%を超える場合:機内持ち込み・お預けともに不可
水筒などに詰め替えた場合お酒の度数がわからず、持ち込み可否判断ができません。
そのため、検査場にて廃棄するように言われてしまいます。
購入時のままだと瓶や缶にアルコール度数の記載があるため確認が取れます。
国内線でお酒を持ち込む場合は詰め替えせずに持って行きましょう。
温泉の湯
温泉地でアトピーに効くなどの理由により、お湯をペットボトルや水筒に入れて持ち帰る人がいます。
しかしこちらも成分が不明のため、飛行機への持ち込みができません。
市販で売っている温泉水などのペットボトルは、購入した状態のままなら持ち込み可能です。
その他危険物
ガソリン、シンナー、ペンキ塗料などの液体は危険物に該当するため、そもそも預けることも持ち込みすることもできません。
ガソリンを水筒に入れて持ってくる人は、今まで見たことないけどね。
保安検査場ではどのような検査がある?
中身が入っている水筒を機内に持ち込む場合、保安検査場でX線検査をします。
その後、ペットボトル専用の検査器でチェックする場合と違う形で検査をすることがあります。
水筒の場合、ペットボトル用の検査器でエラーになることが多いので以下の方法で確認することが多いです。
水筒の検査方法
- 中身を開けて目視とにおいで確かめる
- 一口飲んでもらう
私は両方の検査方法で確認されたことがあります。
どちらにせよ、保安検査場の係員の指示に従ってくださいね。
保安検査通過後に購入した飲み物は、機内持ち込み可能
国内線、国際線共通で、保安検査通過後に売店で飲み物を購入したものは、飛行機内に持ち込みが可能です。
国際線の場合、空の水筒を持参し検査通過後に飲み物を購入し入れ替えてることで飛行機内に持ち込みできます。(入れ替えせず、ペットボトルのままでも持ち込みOK)
保安検査後にスタバがある空港もあるので、マイボトルに詰め替えて機内で飲むのもありですよ。
マイボトル持参で割引があるお店も増えてきたよね!
サーモスは軽量で保温性抜群!
まとめ:『機内に水筒は持ち込める!中身が入っているなら国内線のみOK』
国内線の場合は、水、お茶、ソフトドリンクなどは水筒やペットボトルに入れたままでも持ち込み可能です。
お酒類は水筒に詰め替え不可なので、持ち込む際は買ったままの瓶や缶で持ち込んでください。
一方で、国際線の場合は中身が入っていない水筒は持ち込みができますが、中身が入った水筒は持ち込みができません。
その場合は、検査場通過後に飲み物を購入して入れ替えるなどしましょう。
水筒やペットボトルなどの飲み物は、検査の対象です。
保安検査場通過の際はカバンから出しておいてくださいね。
スムーズな検査のために持ち込みルールを把握して、旅先にも水筒を持って行ってくださいね。
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