飛行機に乗って旅行をする際も、常に髪型には気を遣っていたいものです。
ホテルにドライヤーは備え付けられていますが、いつも愛用しているヘアアイロンやコテはないことが多いですよね。
そのため、旅行の時にヘアアイロンを持っていく人も多いはずです。
でも、全てのヘアアイロンが飛行機に搭載できるわけではありません。
一定の条件をクリアしないと、預けたり持ち込んだりすることができない物なんです。
- ヘアアイロンを受託・持ち込む際のルール
- 空港で預かれないと言われた時の対応
今回は主に国内線でのヘアアイロンの持ち込み、預けについてまとめています。
国際線もだいたい一緒の考えですが、航空会社や国によってルールが異なってきます。
事前にルールを理解した上で、荷造りをしてくださいね。
記事の最後には、実際に働いていた頃に対応した時のエピソードも載せています。
私は航空会社で長年働いていたので、お任せあれ!
ヘアアイロンを持って飛行機に乗りたい
ヘアアイロンを持ち込みたいと思った時に、まず最初にするのがお持ちのヘアアイロンの種類を確認することです。
ヘアアイロンの大きさや長さではなく、熱の伝導方法がとても重要です。
大きく分けるとヘアアイロンは3種類に分けられます。
- コンセント式(コンセント式)
- 電池式(コードレス)
- ガス式(コードレス)
その中でも、電池式はリチウムイオン電池とそれ以外の電池に分けられます。
この中で1番厄介なアイロンが、コードレスの電池式ヘアアイロンです。
詳しくは次項にまとめています。
コードレスは便利な分、持っている人も多いのよね
飛行機に持っていけなくて、困っている人を見かけます。
コンセント式ヘアアイロン
電源コードがついていて、使う時にコンセントに挿すヘアアイロンは、
機内に持ち込みも受託手荷物として預けるのも可能です。
危険物に該当しないので、個数制限もありません。
飛行機に乗るなら、ヘアアイロンはコンセント式がおすすめ!
私が普段使いしているSALONIAは、コンセント式です。
軽くて持ち運び可能なコンパクトサイズの展開もあるし、ケース付きなので便利ですよ。
電池式ヘアアイロン
1番便利なコードレスのヘアアイロンですが、飛行機に乗る際は注意が必要な商品です。
実は、そのままでは飛行機に持ち込みも預けることもできません。
飛行機に乗る時は、あからじめやらないといけないことがあります。
それは、本体から電池を取り外すことです。
本体から電池を取り外すことができる場合は、機内に持込み・お預け共に可能です。
取り外した電池は、短絡防止の措置を行う必要があります。
また内臓している電池の種類によっては、機内のみ持ち込み可能で受託手荷物として預かりができないものがあります。
そう、それはリチウムイオン電池です。
内臓している電池がリチウムイオン電池の場合は、取り外した後機内に持ち込んでください。
リチウムイオン電池は、強い衝撃や圧力を加えられると膨張し発火する可能性がある物品です。
機内に持ち込んで万が一発火してもすぐに消火できますが、貨物室で発火した場合最悪は飛行機が墜落する可能性もある危険な物品です。
そのため受託手荷物として預かるのが禁止されているのです。
更に細かい話をすると、リチウムイオン電池はワット時定格量が160Wh以下のものに限ります。
しかし市販のヘアアイロンは、160Wh以下の商品が大半なのでここは気にしなてもいいかと。
何度も言いますが、コードレスのヘアアイロンは電池が取り外せるかどうかがポイントです。
コンパクトで電池が取り外せるコードレスヘアアイロン
取り外せない場合
電池を取り外せない場合、飛行機に持っていくことができません。
しかしフライトモードが備わっており、電源と熱源の電気回路が遮断可能なヘアアイロンであれば国内線の場合は持込み・お預け共に可能です。
ダイソンでは、フライトモードが搭載されたヘアアイロンが発売されていますよ。
2023年5月に発売されたみたいね。
フライトモード搭載のヘアアイロンとか進化がすごいわ
ガス式ヘアアイロン(コードレス)
ガス式のヘアアイロンは条件を満たせば、1人1個まで機内に持ち込み受託手荷物と預け共に可能です。
条件とは、炭化水素ガスが充てんしてあるものであって、熱源部には安全カバーが取り付けられているものです。
予備の炭化水素ガスカートリッジカーは持ち込み並びに受託はできません。
今はコードレスのヘアアイロンと言えば、充電式がメジャーなのでガス式のヘアアイロンを持っている人は減ってきていますね。
たまにヘアメイクの仕事をしている人が持ち込んでいるくらいで、ほとんど見かけなくなりました。
空港で預かれないと言われた時の対応
空港にコードレスヘアアイロンを持ってきたが電池が取り外しできずに、預かりも受託もできないことがあります。
特に修学旅行の団体は、ヘアアイロンを持ってくることが多いですね。
そして空港で持っていけないと言われ、ショックを受ける女性を何名も見てきました。
預かれない場合は、どのような対応をしているのでしょうか。
- 見送りの人がいたら、その人に渡す
- 陸送で送る手配をする
- その場で廃棄する
1番多い対応が、陸送で送る手配をするです。
陸送は届くまで時間がかかるので旅行先に送る人は滅多にいません。
ほとんどのお客様が、ご自宅に送る手続きをします。
そして肝心な送料は、お客様負担です。
昔は空港で預かって復路到着時に受け取るという対応もしていましたが、今はしていません。
修学旅行生の荷物の中から3つくらい預かれなかったヘアアイロンが出てきたことがあります。
お見送りの旅行会社の人がまとめて持って帰りましたよ。
学生はわからないよね。学校側も説明して欲しいね!
出発ギリギリに来た場合
出発時刻ギリギリに検査場に来て、電池が外せないコードレスヘアアイロンを持ってきたとします。
その場合、陸送の手続きができない場合があります。
そしてお客様に2択の選択から選んでもらうことになります。
- 飛行機に乗るのを諦めて、陸送の手続きをする
- ヘアアイロンを廃棄し、飛行機に乗る
どっちを取るかですよね。飛行機は次の便に振り替えしますが、飛行機の料金は基本的にお客様負担です。
送料と比較して安い方を選ぶ人が多いですかね。
こうならないためにも、空港には早く来てくださいね。
まとめ:『ヘアアイロンの種類によって飛行機に持っていけるか決まる』
今回はヘアアイロンの持ち込み可否についてまとめました。
- コンセント式のヘアアイロンは持ち込み・受託共に可能
- コードレスヘアアイロンは、電池部分が外せたら持ち込み・受託可能
- 取り外した電池が、リチウムイオン電池の場合は機内に持ち込みのみ可能(受託は不可)
- ガス式ヘアアイロンは安全カバー付きなら1個まで持ち込み・受託共に可能
- 万が一持ち込めないものを持ってきても、すぐに廃棄にはならない
まずはご自身のヘアアイロンの種類を調べてみてください。
コードレスのヘアアイロンでも、電池部分の取り外しができない商品もたくさんあります。
またこれから持ち運びのコードレスヘアアイロンの購入を考えている方は、電池部分が取り外し可能かを確認して購入してくださいね。
保安検査をスムーズに通過できるよう、準備をしましょうね。
また他の物品の持ち込み可否や、より詳しく知りたい人は国土交通省のHPの機内持込み・お預け手荷物における危険物の代表例を確認してください。
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