上級会員の特権!優先搭乗について語るよ!
飛行機の優先搭乗は、上級会員の特権のひとつです。
グランドスタッフだった頃、毎回優先搭乗のアナウンスをしては大勢のお客様を見送ったものです。
路線によっては、優先搭乗のお客様が多かったのを覚えています。
たまに芸能人がいたり!
そこで今回は優先搭乗について語ってみたいと思います。
- そもそも優先搭乗とは
- 優先搭乗のメリットとは?
- 優先搭乗時の嫌だったエピソード
優先搭乗がある日本の航空会社は、JAL/ANAだけです。
上級会員の特典でもあるこの「優先搭乗」
グランドスタッフ目線で、そのメリットや当時のエピソードも添えてお伝えします!
飛行機の優先搭乗って何?
「優先搭乗」とは飛行機に搭乗する際に、一般の人よりも早く機内に入れるサービスです。
どんな人が優先搭乗対象かと言うと、航空会社の上級会員になれば対象になれます。
あと上級クラス(国内線だとJALのファーストクラスや、ANAのプレミアムクラス)に乗る際も優先搭乗が可能です。
基本的には上級会員のみ優先搭乗が可能ですが、同伴者が一緒でも断ることは少ないのが現状だったりします。
分かりづらいのですが、飛行機の搭乗順番は
と分かれています。
事前改札とは、車椅子を利用したり、赤ちゃん連れや高齢など搭乗に際しお手伝いを必要とされる人が対象です。優先搭乗よりも先に機内に入れます!
株主は優先搭乗できるのか?
たま~に、株主だけど優先搭乗は出来るのか?と質問をされますが
株を持っているだけでは、優先搭乗など上級会員のサービスは対象外です。
順番が来るまで待っててくださいね
JALの優先搭乗の順番
JALの国内線の場合です。
JALの優先搭乗の際は、ステータスカードの提示を求められることもあります。
ANAの優先搭乗の順番
ANAの国内線もJAL同様で、路線問わずダイヤモンド会員のみが優先搭乗の中でも先に入れます。
どうやって一般会員と区別するのか?
飛行機の座席を購入し沢山搭乗するのであれば、5歳でも上級会員の資格は与えられます。
つまり、年齢や見た目だけでは見分けるのは無理なのです。
あらかじめこの便には、何人の上級会員が乗っているのかは知る事はできますが、
どのお客様が上級会員かは、ゲート通過時にしか分かりません。
搭乗の際に、チケットをかざすと音がなります。
JALもANAも上級会員は、一般会員の人とは違う音がなります。
優先搭乗をしているのに、上級会員の音ではない時は「あれ?対象外の人?」と思ってしまう事も!
しかし音が違っても、深追いをしません。というか、できません。
その人を追って注意する程、グランドスタッフは暇じゃないのです。
今度飛行機に乗る際に、音の違いを確かめて下さい。
個人的にはJALの方が、美しい音色だと感じるね
優先搭乗のメリットは?
上級会員は、優先搭乗で機内に入っていく人・ラウンジでくつろぎ最後の方に機内に乗る人に分かれます。
一般のお客様が機内に入っている時に、わざわざ長蛇の列に並んで機内に入る人は少ないと感じます。
今回は、優先搭乗のメリットは何か考えてみました。
優越感に浸れる
優先搭乗開始のアナウンスをした途端、颯爽と機内に入っていく人達。
一般会員を横目に、優越感を感じながら歩いているに違いありません!
「俺、会員だから一緒に先に飛行機乗れるよ!」と部下を連れて優先搭乗する人。
「最近ステータス上がって、優先搭乗したかったんですよ~」
とゲート前で談笑する人。
グランドスタッフに聞こえていますよ!
基本は上級会員ご本人のみだから、小声で話してね。
私が地獄耳だから聞こえるのかもしれません…
あの優越感を味わいたい。
と、ジェラシーを感じている一般会員もいるはず。
私もグレードの良いホテルの部屋を取った時、チェックイン待ちのフロントを見ながら、専用のラウンジでチェックインした時は優越感に浸ったな。
それと一緒の心理ですね。
荷物を早く収納できる
機内の収納棚は共有スペースです。
自分座席の上=自分だけの棚ではありません!
つまり、席が24Dであったとしても、荷物は16Aの上の棚に収納してもOKなのです。
しかし、ほとんどの人は自分の座席上やその周辺に荷物を置きたいものですよね?
優先搭乗をする人はキャリーケースを機内に持ち込む人も多いので、確実に自分の席の上に収納をしたい人は優先搭乗を利用していますね。
最後の方に機内に入ってきた人の荷物が、座席から離れたところに収納されている光景を見た事ありませんか?
そういった事態を避けれるのが、優先搭乗のメリット!
混雑に巻き込まれない
先に機内に入れるので、ブリッジや機内の通路の混雑が避けられます。
夏になるとブリッジ内が暑く、機内の方が涼しい空港もあります。
特に機内の席が窓側席の場合は、一度着席したら立つ必要がないので、優先搭乗で機内に入りゆっくりしている人も多いですね。
優先搭乗のここが嫌
最後にグランドスタッフ目線で小話を盛り込んでおきましょう。
題して「優先搭乗のここが嫌」
これは私の個人的な意見です。
搭乗時間が過ぎるとプレッシャーが半端ない
優先搭乗の人は、ゲート前にキレイに並んで待っていてくれます。
その列はある程度ゲートから距離を保っていますが、それでも圧迫感を感じます。
搭乗時刻が遅れたりすると、プレッシャー!
遅れのアナウンスをかけた時の、皆様の視線がとてつもなく痛い。
多少の遅れならまだしも、機材の不具合が見つかった場合などは最悪でしたね~。
鋭くて冷たい視線がグサグサと刺さりました。
未だに遅れのアナウンスをする際は、手が震えます!
いつまで続くの?優先搭乗
路線によっては、3分の1が優先搭乗では?と思う事も。
金曜日の夜は、ビジネスで飛行機を利用する人が多かったので、
優先搭乗が続く続く!
「いつまで優先搭乗やっているんだ!」と一般のお客様に怒鳴られたことも。
「イヤイヤ、この路線上級会員ばかりだからね…」と思いましたよ。
予め、優先搭乗の人数を調べてアナウンスで周知したりと工夫はしていましたけどね。
お連れ様多くない?
先ほども述べましたが、優先搭乗は基本的にご本人のみです。
家族連れの場合など、細かく指摘しない空港もありますけどね。
私が働いていた時に、出張帰りのサラリーマンで部下を10名くらい連れて優先搭乗をしようとした人がいました。
さすがにお断りをしましたけどね~。
大目に見てもせいぜい2、3名でしょ!と、思ってしまいました。
まとめ:『飛行機の優先搭乗は、上級会員の特権!』
飛行機の搭乗方法は近年、チケットや検査場のレシートなどに印字してあるグループ順に乗るのがスタンダードになりつつありますね。
優先搭乗は混雑をされて乗ることができ、加えて優越感も味わえるので、上級会員にとっては心地よいサービスなんでしょうね。
- 飛行機の優先搭乗は、JAL・ANAにある上級会員向けのサービス!
- 先に飛行機に入る事で、優越感に浸れて荷物入れも座席付近に確保可能
- 混雑に巻き込まれにくい
- しかし路線によっては、優先搭乗対象者が多い為恩恵を受けれない
余談ですが、私は飛行機に乗る際は最後の方に乗るようにしています。
混雑に並ぶのが嫌だし、長年飛行機に乗ってますが機内の狭い空間がどうも好きになれませんね。
上級会員には憧れるわよね~
この記事もおもしろいから是非!!