就職活動をする上で気になるポイントが、給料ではないでしょうか。
よく空港で働く人の給料は低いと言われていますが、本当のところはどうなのでしょう。
某ウイルスが世界中で大流行していた頃、日本の大手航空会社も一般職の給料やボーナスカット、早期退職などに踏みだしまし大変な時期が2~3年続きました。
今はボーナスも出て、元の水準まで戻っているようで一安心です。
いや~2021年の年収は80万円くらい減ってたわ。
- ANA/JALの平均年収
- 航空会社のグループ会社1年目の年収
- 日系航空会社で、10年以上勤めていた私の退職時の年収
グランドスタッフを始め、空港で働く人はグループ会社の社員だったり、仕事を請け負っている会社の社員です。
そのため本社に勤めている人よりも給料は低いのです。
本記事では、グランドスタッフを含め空港で働く人の給料について詳しく掘り下げていきます。
ANA/JALの平均年収
ANAホールディングスの平均年収
まず本社の社員である、ANAホールディングスの平均年収をご紹介します。
ANAホールディングスの社員の平均年収は約736万円です。(平均年齢は45歳)
結構もらっているじゃん!
こちらは、2020年3月に発表された年収です。
その後20年ぶりに一般社員の減給をしましたが、少しずつ以前の水準に戻ってきています。
日本航空の平均年収
一方JALは、厳しい中でもなんとかボーナスを出したりと踏みとどまっている状況でした。
日本航空の平均年収は2021年3月に発表された数字だと、約678万円でした。
このように本社勤務の人たちは、勤続年齢が上がればそれはそれなりにもらえるのです。
しかし20代でグループ会社の社員は、この半分ももらっていません。
ちなみにCAもフライト手当が支給されますが、フライトをしないと支給されません。
基本給だけだと、グランドスタッフなどグループ会社の社員と同等の厳しい給料になるのです。
少ない給料でやりくり頑張ってます。
入社年次が若い人にとっては、とても厳しいですよね…
航空会社のグループ会社1年目の年収
では、航空会社のグループ社員は入社1年目でどのくらいもらえるのでしょうか?
深夜のシフトがあるなしで多少変わりますが、
税込年収300万円前後です。
これはグランドスタッフだけではありません。
グループ会社に入社した全ての人に当てはまります。
つまり空港のオペレーション業務や総務、手荷物や貨物を搬送する部門も入社1年目はこのくらいの給料しかもらえません。
手取りだと月々13万~16万円+ボーナスがもらえます。
入社1年目は一部税金が免除になりますが、本当に金銭的に厳しくなるのは入社2年目です。
正直、アルバイトの方が稼げると思いましたね。
やりたい仕事だから…と割り切れる人だったらいいですが、生活をしないといけないので私は節約をしながらなんとか暮らしていました。
私が入社2年目の頃は、幸いにも夏冬合わせて50万円程度のボーナスがもらえたので、貯金も出来ました。
ボーナスなしの場合、副業をしないとやっていけませんよね。
当時の私はマクロミルでアンケートを答えて、月に1000円程度ですがお小遣い稼ぎをしていました。
今は副業を解禁している空港運営会社も増えてきて、クラウドワークスでライターをしたり企業のSNSの運用をしたりと副業をしている人もいます。
年次が上がれば給料も上がる
入社5年目くらいまではとても厳しい給料です。
空港の仕事にやりがいを感じない同僚は、早めに退職して次のステップに進んでいましたね。
シフト勤務に加えて、有給が取れない上に給料も安かったら‥そりゃ辞めたくなりますよね。
日系航空会社で、10年以上勤めていた私の退職時の年収
私が、日系航空会社のグループ会社に勤めていた時の年収をご紹介します。
2019年度の税込み年収は約530万円でした。
(2020年に退職しています)
コロナが流行る前の年収で、30代前半でこの金額です。
役職手当や、早朝、深夜手当がついてこの金額です。
10年以上働いていて、この年収は少ないと感じるかもしれませんね~。
しかし年収530万円は女性平均年収よりも高いので、十分に暮らせたし貯金もある程度貯めることができました。
東京在住ではなかったことと、社宅があり安く住めたことも貯金が出来た要因だなと思っています。
入社してから5年目くらいまでは厳しいお給料でしたが、年次が上がるにつれて役職手当や資格を取ったら資格手当をもらえます。
もちろん浪費は控えて、毎日お弁当を作って節約をしたり。
どうせ制服に着替えるからと、通勤服はプチプラを取り入れたりしていました。
またハイブランドのカバンも持っていましたが、歳を重ねるにつれて機能性や軽さを重視するようになりましたね。
浪費家タイプの同僚も居ましたが、それ以上に節約している同僚が多い印象でした。
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まとめ:『空港で働く人の給料は、スズメの涙!』
航空会社勤務の人間の給料減は大問題でしたが、今は戻ってきて働く人も安心ですね。
長く働いたらその分手当がついて増えていきますが、入社して5年ほどは少ない給料の中でやりくりする必要があります。
また生活水準が高い都市部や家賃補助が出ないの場合は、もっと厳しいかもしれません。
就職活動をするときは、給料だけではなく福利厚生も確認しながら選んでくださいね。
福利厚生がしっかりしている航空会社が多いよ。
どこで働くかも重要だね!