空港で働くグランドスタッフは、女性の割合が多い職種です。
そんな女の世界でも『男性グランドスタッフ』は存在します。
海外では男性グランドスタッフも多いですが、日本ではまだまだCAとグランドスタッフは女性の仕事と思っている人も多いですよね。
私が入社した頃は、男性グランドスタッフは管理職以外に数えるほどしかいませんでしたが、近年増えてきました!
彼らがどんな仕事をして、日々どう思っているかなどの実態を知りたくないですか?
今回はそんな男性グランドスタッフのお話です。
同期に男性グランドスタッフはいましたか?
いるわよ!今は、部署が違うんだけどね!
- どんな仕事を任されやすいか
- 男性グランドスタッフで良かったこと
- 大変だと思うこと
私が男性グランドスタッフ数名にアンケートを取り、その実態をご紹介します。
グランドスタッフに興味がある男性は是非最後まで読んでくださいね。
どんな仕事を任されやすいか
まず「男性グランドスタッフ」とまとめて表現していますが、自ら望んでグランドスタッフになった人と、人事異動でグランドスタッフに配属された人がいます。
パイロット訓練生が、訓練に入る前に地上研修をしたり。
本社の総合職の人が配属になったり。
グランドスタッフとして働く理由はさまざまですが、業務内容は女性グランドスタッフと同様です。
と言っても、「これは男性係員にお願いしよう」と思う業務もあることは事実です。
次項に男性グランドスタッフにお願いすることが多い業務をまとめてみました。
力仕事をお願いすることが多い
圧倒的に多いのが、力仕事!
物品を運んだり、配置をお願いしています。
手荷物のタグだったり、搭乗券などを運ぶのは重労働。
そのため男性グランドスタッフに力仕事をお願いすることが多いですね。
また、ベルトコンベヤーに流せないような大きな荷物を受託した時や大型犬を預かった時に、仕分け場まで運ぶのをお願いすることがあります。
真夏は汗水たらして頑張ってくれます。
いつもありがとうございます!
ゲート業務が多い
カウンターで搭乗手続きをするよりも、ゲート業務をする割合が多い気がします。
特に車椅子のお客様のお手伝いをすることが多いですね。
体格のいい男性が車椅子に乗っている場合、女性スタッフだとお手伝いするのに不安があります。
その場合、男性のグランドスタッフにお願いしていることがあります。
また空港によっては、グランドスタッフがパッセンジャー・ボーディング・ブリッジ (PBB)と呼ばれる飛行機とターミナルビルの間にある橋を操作する空港もあります。
「そのPBBを操作をしたい!」と志願する男性グランドスタッフも多くいます。
PBBの操作はそこまで難しくないのですが、ドアの開閉が機種によっては力仕事!
PBBの操作をしたあとに飛行機のドアを開けるんのですが、
ドアを開けるのに力がいるんですよね!
力が足りないと扉が開かなくって、ヘルプを呼んだり。
私は、大型機よりも小型機の方が開けるのに苦労したわ!
ある意味力仕事だから、あえて男性グランドスタッフをPBB操作の訓練に推薦することもありましたね。
上記の理由からゲート業務では、男性係員は重宝されているのです!
男性グランドスタッフで良かったこと
女性が多い職場ですが、男性グランドスタッフで良かったな~と思うこともあると言っていました!
ダントツで多い意見だったのが、こちら!
可愛い人と一緒に働けて嬉しい
男って単純ですよね~!
可愛い人が周りに多い職場だと、多少嫌なことがあっても頑張れると言っていました。
「職場で好きな女性ランキング」を作っている人もいるみたい。
アンケートで多かったのが意見がこちら。
- 笑顔が可愛い人を見ると頑張れる
- 癒される
- キレイな先輩を拝めるだけで幸せ
- 可愛いこと付き合える
- 制服から私服へのギャップを身近で楽しめる
と、可愛かったり綺麗な人が多い職場ならではの意見が多かったですね。
多くの男性グランドスタッフは、女性グランドスタッフと付き合える可能性大!
むしろ出会いの場がそこしかないので、そのまま結婚したカップルを何人も知っています。
男性グランドスタッフ同士の絆が強い
人数が少ないから、男性グランドスタッフ同士の結束力が強くなります。
男子会を開いて絆を強くしたり、時には悪口を言ったりしてストレス発散をしているんだとか。
女性社会を共に生き抜くために結託しているらしい…
女の世界は恐怖です。
ここが大変だと思うこと
いくら可愛い子と働けても、ここは女社会!
業務以外にも大変だと思う事が多々あるそうです。
私たち女性の知らないところで不満が溜まってるみたいなので、ご紹介します。
上から目線で指示してくる女性
男性もプライドを持って働いています。
でもそのプライドを折るような言い方をされたり、全ての事を上から目線で指示してくる女性は、嫌という意見が挙がっていました。
女性の先輩たちに、本社の総合職やパイロット訓練生と比較されたりすることも。
指導する側も言い方ひとつも工夫しないといけませんね。
「男性なんだから、しっかりしてよ!」
「パイロット訓練生なのに、こんなことも出来ないの?」
と、プレッシャーをかけられて嫌だったという意見も!
ジェンダーレスの時代なので、言葉選びには気を付けないといけませんね。
噂話が好きな人が多い
女性と言えば噂話が好き!
噂話が、尾びれや背びれを付けて誇張されてしまっていると感じることも。
あとでその噂が自分のことだったと知った時、真実とは全く違う展開になっていたと驚いたこともあったとか。
特にグランドスタッフ同士の恋愛をしている場合は、
「〇〇と△△は付き合っているらしいよ~」などとすぐに広まります。
同年代の友達と比べて給料が安い
お給料問題も深刻です。
男性だからってお給料が優遇されることはありません。
でもそれは、採用の時に基本給が提示されていますよね?
文句を言うなら転職したらいいんじゃないか?と思っちゃいました。
でも年次が上がったり昇格したら、給料はある程度もらえます。
家だって買っている人が多いし、子供も育ててる人も居ます。
部署異動や出向に行く確率が高い
私の肌感覚ですが、男性の方が部署異動や他空港への出向する割合が多いな~と感じました。
女性に比べて男性は離職率が低いため、上層部も期待をしているんでしょうね。
ずっとグランドスタッフをやりたい人にはデメリットかもしれませんが、知見が広がるので部署異動や出向はむしろプラスな気がします。
男性グランドスタッフの方が期待されているから、やる気次第で同期よりも早く出世できる可能性もあります!
まとめ:『男性グランドスタッフは大変だけど、可愛い子と働ける』
男性グランドスタッフの実態を知って頂けたでしょうか?
男性ならではの苦労話も知る事が出来ましたね。
- 男性グランドスタッフは、近年増えている
- 力仕事(物品搬入や、車椅子、手荷物搬送など)を任されることが多い
- 可愛い子が身近にいる(付き合えることも!)
- 男性グランドスタッフ同士の絆が強い
- 噂話が好きな女性や、上から目線での指示に苦労している
元々空港のステーション業務を希望して入社したけど、グランドスタッフを数年してからではないと異動できない空港も存在しています。
どんな形にせよ、一生懸命に働いているのは事実です。
男性グランドスタッフは女性社会の中、
噂話に耐え、女上司の強い口調に耐え、たまに可愛い子に癒されながら、
懸命に働いているのです!
頑張ります!
空港で見かけたら、陰ながら応援してくださいね!