日系の客室乗務員(以下CA)やグランドスタッフ(以下GS)は、業務中に身に付けるものに細かな規定が存在します。
自分が好きな装飾品を付けることは許されません。
昔よりも規定が緩くなりつつありますが、それでも他の会社よりも厳しいルールが定められています。
今回は、業務中の腕時計についてです。
今はスマホがあるので、腕時計を付けない人も多いですよね。
しかし航空会社に勤務するCAやGSは、腕時計は必須アイテムです。
腕時計がないと仕事が務まりません。
- 航空会社に勤める女性は、どんな腕時計が禁止なのか
- CAやGSは、どんな腕時計をしているのか
今回は国内線のCAやGSの規定を中心にご紹介します。
私自身もグランドスタッフとして働いていた経験があるので、どんな腕時計をつけていたかもをお見せしますね。
入社時どんな腕時計を買えばいいのか悩みました。
どんな腕時計が禁止されているのか?
日本の航空会社のCAやGSが身に付ける腕時計には、細かな規定があります。
まず最低限の条件として、
高級ブランド物や華美な腕時計は禁止
ぱっと見て、高級ブランド○○の腕時計は禁止です。
ブランド物じゃなくても、ダイヤなど宝石がたくさんついている腕時計も禁止。
就職祝いでブランド品の腕時計を頂く人もいるかと思いますが、業務中に付けることはできません。
ではなぜ禁止されているのでしょうか?
なぜ禁止されているのか
なぜブランド物や華美な腕時計が禁止されているかと言うと
未だに航空業界というのは、派手、高給取り、華美などのイメージが残っているからです。
この時代にもエアライン勤務は、高給取りだと勘違いしている人も世の中にはいるのです。
過去には、腕時計が原因でクレームをもらったこともあります。
「あの対応してくれた女性、派手な腕時計をしていた。私が貧乏みたいに見えて悲しかった。」
「そんな高価な腕時計を付けやがって、お金のない客は乗せないっていうのか!?」
こんな感じでね。
金持ちに見えるような身なりは、万人受けしないんです。
そのため仕事中に身に付けているものは、目立たないもの、謙虚でシンプルなものを求められています。
そんな腕時計なんてじっくりなんて見ないでしょ?と思いますよね。
でもチェックインしている時は、お客様もやることがなくて暇だったりします。
最近はスマホを触っている人が多いですが、意外とスタッフの事を観察しているんです。
顔をじーっと見るのは恥ずかしいので、操作している手元を見たり。
ドリンクサービスをしている時のCAの手元を見たり。
特におしゃれに敏感な人は、CAやGSのことをよく見ています。
その他禁止の腕時計
ブランド品や華美な腕時計以外にも、業務中につけるのを禁止している腕時計があります。
- キャラクターがついている
- スポーティーなデザイン
- 秒針が付いていない腕時計
- ベルト部分が目立つ色
たまに抜き打ちで身だしなみの確認をされることがありますが、DWの時計が流行った時に仕事中も付けている人が多くて指摘されていました。
とても可愛いのですが、秒針がついていないので業務中はNGなのです。
業務中は使用NGの腕時計
腕時計は、CAやGSの必需品
腕時計はCAやGSの必需品です。
なぜなら航空会社は、時間が勝負な職場です。
とくに現場で働く人は、日々飛行機の時間に追われています。
1分1秒をとても大切にしています。
私が働いていた会社では、朝礼の際に全員で腕時計の時刻合わせをします。
「現在の時刻は、何時何分」です。と言い、各々が腕時計の時間を確認するのです。
時刻合わせをするのには理由があります。
もしも1人だけ腕時計の時間がずれていたとします。
のんびりチェックインをしていたら、実はもうチェックイン締め切り時刻だった!
お客様は飛行機に乗り遅れ!
なんてことが起こりかねません。
そうならないためにも、腕時計は大切な仕事アイテムです。
ではCAやGSが、業務中にどんな腕時計をしているかご紹介します。
秒針がついている
国内のCAやGSは、秒針がついている腕時計をつけています。
CAの場合は、機内で急病人が発生した時に脈拍をとることがあります。
GSは、定刻出発をするために1秒1秒を意識して仕事をしています。
時計を見ながら、秒刻みに業務をしています。
電波時計
私が働いていたGSには、電波時計が人気でしたね。
ブランドだと、セイコー(SEIKO)やシチズン(CITIZEN)、カシオ(CASIO)あたりが電波時計を作っています。
太陽光や蛍光灯で充電できる、ソーラー電波時計を愛用している人が多かったです。
電池切れの心配がないのが魅力的!
仕事中に使える電波腕時計
日付がついている
今日が何日かって忘れることありませんか?
CAやGSはシフト制で働いているので、日にちや曜日感覚が鈍ります。
「今日、何日だっけ?」となることが多いので、日付がついている腕時計をしている人が多かったです。
特にGSは航空券の予約をするので、時計に日付があった方が便利!
色はシルバー、ピンクベージュ、ゴールド
メタルバンドの場合、人気の色は定番のシルバー。
また日本人の肌に馴染みやすい、ピンクベージュ、ピンクゴールドも人気です。
また上品で目立ちすぎない色合いなら、ゴールドでもありですよ。
革バンドの場合は、黒や茶色と落ち着いた色合いが人気ですね。
そもそも派手な色が禁止されているので、時計の色は似たり寄ったりでしたね。
最近はスマートウォッチもOK
働く航空会社によりますが、スマートウォッチも可の会社も増えてきています。
ベルトの色などは会社できまりはあるものの、JALもANA共にOKですよ。
私が使っていた腕時計
私が使っていた腕時計です!
就職祝いに、両親にシチズンXCの電波時計をプレゼントしてもらいました。
プレゼントでもらってから10年以上経ちますが、なんと1度も止まらずに今日まで時を刻んでいます。
びっくりするくらい優秀な電波時計!
それに日付もあるし、きちんと秒針もついています。
グランドスタッフって、搭乗口やラウンジ業務もあるので金属探知機をくぐる機会が多いんです。
毎回金属反応が出るものを持っていたら、取り外すのに時間がかかるのです。
でもこの時計は、金属反応しない腕時計なのでラクでした!
またXCは5気圧防水以上の防水性能が付いているので、腕時計を外さずに手を洗えます。
CAはトイレ掃除など、業務中に水仕事があります。
防水機能がある腕時計をしていると、多少の濡れは気にしなくて大丈夫です。
わたしのXCの腕時計は、当時5万円くらいしましたね。
シチズンは30代40代になっても使えるので、本当に良い品を買ってもらったな~と実感しています。
XCシリーズは、本当におすすめ。使っている同僚も多かったよ!
まとめ:『腕時計はグランドスタッフ必需品!』
CAやGSにとって、腕時計は必需品です。
忘れた時用に、予備の腕時計をロッカールームに保管している人もいます。
- グランドスタッフやCAは、高級ブランドや華美な腕時計は禁止
- その他にも細やかな社内規定がある
- グランドスタッフは、秒針が付いている腕時計が必要
- 電波時計で、日付がわかる腕時計が人気
私も腕時計をするのを忘れて会社に行った事が、何回かありましたが
冷や汗、ダラダラ!
バックオフィスの仕事の時は、パソコンの時間を見てどうにか過ごせますが、
ゲート業務の時に、腕時計を忘れたら大変!!
同期に腕時計を借りたこともありましたね。
今回紹介した腕時計をしていたら間違いないですが、スマートアウォッチは着用不可の会社もあるので、ご自身の会社の規定を確認してから選んでくださいね。
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