CAやグランドスタッフは多くの国の人と関わる仕事です。
その為世界共通言語である、英語の力が求められます。
募集要項には、
- CAはTOEIC600点以上
- GSはTOEIC500~550点以上
と、TOEICや英検2級以上の英語力が必要となります。
英語力はあるに越したことはありません。
でも、英語の力がなくても合格している人はたくさんいます。
私もその一人です。
そんな私の経験談をお話します。
- 私の採用試験時の英語力
- 英語が苦手でも、採用試験に合格した秘訣
- 入社後の英語力(TOEICの点数)
この記事は、航空業界で働きたいと思っている人に向けた内容になります。
日系の航空会社でグランドスタッフとして働いていた私の経験談なので、未来のCAやグランドスタッフの参考になればと思います。
よつ葉さんの採用時って相当前ですよね?
そうよ、200X年入社だからね!
でも採用試験をする側のお手伝いもしていたから、その話も盛り込むわよ!
私の採用試験時の英語力
私は高校生の時に英検2級を取得していました。
高校での私の学力は平均的でしたが、その中でも英語は得意な方ではありました。
でも、全然喋れませんでしたね。
大学でも英語を専攻しましたが、留学もせずにバイト漬けの日々を送っていました。
そんな時頻繁に空港を利用する機会があり、グランドスタッフに憧れを抱きました。
英検2級もあるし、TOEICも550点は余裕でしょ!と思って、当時TOEIC試験を受けたのですが…
450点くらいでした!
あららら…
全然基準に届いていないことにびっくりして、その後も2度程TOEICを受験しましたが目標の550点に及ばず。
TOEICは諦めてエントリーシートの語学力の欄には、英検2級のみ記入することにしました。
当時はまだTOEICの重要性が今よりも低かったよ!
TOEICの内容も今と異なるしね!
英語が苦手でも、採用試験に合格!
先に結果をお伝えしますが、私は某空港のJALグループとANAグループのグランドスタッフとして、
両社から内定を頂いています。
当時の採用試験では、一般教養試験とグループ面接、最後は個人で役員面接がありました。
一般教養試験には選択式の英語の問題が数問出題されましたが、そこまで難しくなかったので解けましたね。
外資系の企業だと英語での面接もありますが、私が受験したJAL/ANAは英会話の面接はなし。
結果的に、採用試験で英語が必要な場面は一般教養試験のみでした。
現在では、書類選考のタイミングでWEB適正検査やテストセンター試験があり、そこで英語の問題が出力されることもあります。
裏を返すと、書類選考に通過したら語学力よりも
人間力が試されるということです。
履歴書(今でいうエントリーシート)と一緒に全身のスナップ写真を撮って送るのは当時からありました。
あ~懐かしいね!自然光の入る屋外で、母に写真を撮ってもらった!
英語力がないなら、他の資格でカバー
英検もTOEICも基準に満たしていない場合、書類選考で不採用になる可能性はもちろんあります。
でも採用する側は、語学力だけ重視しているわけではありません。
私はエントリーシートを提出するまでに、他にも役立ちそうな資格を取得しました。
私が在学中に取得した資格
- 手話検定 4級
- 救命講習
- 秘書検定 3級
- ビジネス文書 3級
- 普通自動車免許(MT)
その他にも、高校生の時から持っている資格を記入して提出しました。
採用担当者は、エントリーシートの資格欄は参考程度でしか見ていませんが、手話検定をもっているのは輝いていたと思います。
手話は小学生の頃から触れる機会があり、この機会に本格的に勉強をして4級を取りました。
手話検定4級があれば、JALやANAは入社後に手話バッチがもらえますよ。
私も手話バッチをつけてました!
その他に目が引くのが中国語、韓国語など
第二外国語の資格です。
英語以外の語学を話せるスタッフは少ないので、航空会社としても欲しい人材です。
ちなみに救命講習は、消防署で無料で受けれます。
AEDの使い方など学べますので、航空会社で働きたい人は受けておいて損はありませんよ。
英語力に自身がない方は、他にも接客業で役に立ちそうな資格を取得しましょう。
エントリーシートは、資格欄よりも志望動機や自己PRの方がじっくり見られます。
英語ができなくても、人間性を重視している
書類審査が受かれば、あとは面接です。
ここからは、もう語学力なんて関係ありません。
人間性で勝負です。
面接でも「英語はできますか?」と聞かれる確率は低いです。
語学に関しての質問なら、
- 日本語も英語も伝わらないお客様がいたら、あなたはどのように対応しますか?
- 留学から得たことはありますか?
- 海外旅行はしたことありますか?
- 海外旅行で困った経験はありますか?
- 今後どの国に行ってみたいですか?理由は?
などと、語学力を問うよりもその人の対応力や、経験談、人柄を知れる質問をされます。
もしもあなたが面白い資格を持っていたら、それについて聞かれることもあります。
実際に気象予報士の資格を持った受験生がいて、面接官だった上司は、
『君、オペレーション業務は興味ないかな?』
と、質問したと言ってました。
入社後の英語力
英語力がなくても、グランドスタッフの仕事はできます。
特に国内線担当は、英語が苦手でもなんとかなります。
仕事で使う英語はある程度決まっているし、英語のアナウンスもフォーマットがあります。
でも、やっぱり英語が話せた方がいいな~と思った場面がありましたね。
便が欠航や遅延した時に語学力がなくて困る
便の欠航や遅れの理由を、英語で詳しく説明することができませんでした。
外国人の皆さんも不安に思ったはずです。
しかも自国に乗り継ぎがある場合、その先のフライトに乗り継げるのか、乗れないならどうなるのかと質問されましたが、簡単な英語でしか返答できず悔しい思いをしました。
英語が堪能な同僚に、助けてもらったこともたくさんあります。
相手の言っていることは何となく理解出来るのですが、こっちが言いたいことは上手く言葉に出来ずもどかしい気持ちになりました。
オペレーション業務は英語を使う
異動でオペレーション業務に配属された際、英語を聞く機会と話す機会が増えました。
海外の航空会社のバランスを管理する時など、外国人クルーと話す場面がでてきます。
時には天気の話や飛行ルートの話などを英語で説明することもあるので、悪天候の時は最悪でしたね。
愛想笑いで誤魔化すこともしばしば…
大らかなクルーが多かったけど、
「何言ってるかわからない!」と注意されることもありました。
会社でTOEIC受験をするよう言われる
年々TOEICを重視する企業が増えてきましたよね。
昇格するにはTOEICの点数が◯◯◯点以上などという企業もあります。
最近だとソフトバンクがTOEIC900点以上の社員に、100万円の報奨金を支給すると言う話も話題になりました。
私が働いていた会社でも、上司からTOEICの受験を促されました。
受験費用の一部は会社が負担してくれたので、私もTOEICの勉強をして受けましたよ。
毎年受験しろと言われます。
入社後のTOEIC
入社後にTOEICを受けて、1番良い点数は670点でした。
600点以上で報奨金を出している企業も存在するのに、私が働いていた会社には報奨金制度は存在してませんでした。
仕事を辞めてから英語を使う機会が減り、宇宙語を話す子供の相手ばかりの日々を過ごしています。
今TOEICを受けたとしても、500点取れる自信がありません。
また英語の勉強をしたいな〜
まとめ:『採用時に英語力がなくても、他でカバーできることがあれば合格できる』
結論、英語が苦手でもグランドスタッフになれます。
しかし入社後に英語が理解できなくて苦労したり、悔しい思いをするのはあなたです。
今は英語力がないかもしれませんが、入社後は英語を使う機会が多いので勉強をする必要があります。
- 英語が苦手でもグランドスタッフの仕事はできる
- エントリーシートに、英語関連で記入が難しいのであれば他の資格を取る
- 手話や第二外国語ができるといい
- 結局は、人間性である
- 入社後もTOEICを受けたりと、英語からは逃れられない
私がグランドスタッフになれた理由は、会社が求める人材にマッチしていたからです。
私よりも英語が苦手なグランドスタッフはたくさんいましたし、今後は精度が高い翻訳ツールがでてくるはずです。
採用試験の時に英語に自信がなくても、大丈夫。
あなたがグランドスタッフになったら、
どんな活躍ができるか、そして私は御社で働きたいんだ!
と熱い気持ちを面接官にアピールしてくださいね。
面接官の質問には、笑顔で答えよう!
質問に対して的外れな回答をすると、
『この子は、お客様の意図を汲み取れないのかな?』と思われるから、
落ち着いて答えてね!