宮古島の奇祭である「パーントゥ」はご存じですか?
新型コロナウイルスを影響を受けて2020年と2021年は中止でしたが、2022年からは再開している宮古島のお祭りです。
お神輿かついで、わっしょい!のお祭りではなく、子供が泣き叫ぶ奇祭です。
このブログでは2022年にパーントゥに参加した詳細をまとめています。
- 宮古島のパーントゥとは?
- 2022年 島尻地区のパーントゥに参加した様子
- 持ち物やアクセスなど
2024年の開催も決定しています。
詳しい日時は、記事の中にあるので読み進めてください。
パーントゥとは?
パーントゥとは、沖縄県の宮古島で行われる厄払いの行事です。
島尻地区と上野野原(うえののばる)地区の2カ所で行われていますが、形式が異なります。
島尻地区の方が有名で、
大きな仮面を被りツタ草と泥を全身に塗りたくった3体の来訪神が奇声を発しながら歩いたり走ったりします。
すれ違う人に容赦なく泥をなすりつけたり、新居にも警察車両にも泥をつけます。
しかしパーントゥは厄払いの神と崇められているので、泥を塗りつけることで人々の無病息災を祈願します。
2018年にはユネスコの無形文化遺産に登録され、さらに注目度が上がりました。
詳しい日程は直前まで不明
毎年旧暦の9月上旬に行われていますが、近年はトラブルを避けるために日程は直前まで非公開になっています。
パーントゥは泥を観光客にも容赦なく塗ります。
何も知らない観光客はいきなり泥を塗られるので、洋服を汚されてクリーニング代を請求したり、中には怒ってパーントゥを蹴ったりする人も現れました。
その為、日程は直前まで非公開です。
過去の日程
- 2022年は、10月5日(水)、6日(木)
- 2023年は、10月25日(水)、26日(木)
時間帯は夕方17時~20時までです。
2024年は、10月8日9日の平日2日間に実施予定です。(10月6日更新)
2019年は2日間で6000人が集まったんだって!
2022年 島尻地区のパーントゥに参加した様子
お待たせしました。
2022年、パーントゥに参加した際のレポートを時系列と共に紹介していきます。
私は初日の17時〜18時半と日が沈む前まで、奇祭に参加しました。
会場に着いたのは、16時45分。
まだ人もまばらで、あれ?こんなもんなの?と思いつつ、まずはパーントゥが登場してくる場所めがけて歩きました。
パーントゥは、ンマリガー(産まれ泉)から神聖な泥を塗って現れます。(ンマリガーは両日関係者以外付近は立ち入り禁止)
私は3体がンマリガーから登場する姿が見たかったので、17時まで下記地図の場所に行きました。
パーントゥはそれぞれ自由に動くので、3体が並んで歩く姿を撮れるのはこの時だけです。
人も少ないので意外と穴場だったりします。
17時15分頃、パーントゥ3体が出てきました!
塗りたての泥なので、臭いは正直キツイです。
3体が並んでゆっくりと歩きてくるかと思いきや、1体が猛ダッシュしてこちらにきます。
近くにいた子供を抱きかかえて、親は倒れてしまいました。
捕まった子供は大泣きです。
その光景を近くで見ていた1歳の娘も、硬直していました。
ついに娘も…
お祭り初日なので、パーントゥも元気いっぱいです。
パーントゥは、子供や白い服を着ている人から狙っている印象を受けました。
喧嘩をしている親子もちらほら。
親は子をパーントゥに差し出して、無病息災を祈願したい。
子は怖いから近寄りたくない。
娘もイヤイヤ~と首を振って拒否してました。
しかしながら、ついに我が娘の元にもパーントゥがやってきました。
顔に泥を塗られ、抱っこしていた夫も泥まみれ。
娘はイヤイヤ~と声を出して全力拒否しましたが、無事(?)ほっぺに泥を塗られてました。
私も顔面に塗られたよ~
あちらこちらで子供の泣き声が聞こえていたので、娘も泣くだろうな~と思いましたが泣きはぜす。
その後もパーントゥの姿を見つけた途端、全力でイヤイヤと拒否して抱っこから離れませんでしたね。
島尻購買店付近に移動
初日のパーントゥは、各礼拝所を回ったあと集落に現れます。
私たちもパーントゥの後を追うように、島尻購買店付近に移動しました。
島尻購買店付近は、人が大勢集まっていて活気が溢れていました。
お祭りって感じで、私も気分が上がります。
各所で笑い声と泣き声、悲鳴と色々な声が響いていましたね。
わいわいしたい人やパーントゥは見たいけどなるべく泥を塗られたくない人は、島尻購買店付近にいたらいいかもしれません。
しかし集落に行くと3体が各々行動しているので、いつどこで出くわすかわかりません。
子供たちの「パーントゥがこっちにきたー!」の声を頼りに見物に行ったりしました。
パーントゥは宴会をしているおじいの家に上がり込んだり、パトカーや警察官にも泥を塗って暴れていました。
島尻購買店で、ビールを飲んだりもしていましたね。
パーントゥの迫力は動画で見た方が伝わると思いますので、是非YouTubeで「パーントゥ」と検索してみてください。
持ち物やアクセスなど
最後に来年以降にパーントゥ祭りに参加をしてみたい人に向けて、私が事前準備をした内容とアクセスなどに触れておきます。
来年度以降の参考にしてみてください。
アクセスについて
アクセスは車一択です。
カーナビを「島尻購買店」にセットして向かいました。
宮古空港から車で約20分、市街地からも車で15分ほどの距離にあります。
駐車場
駐車場はありません。
人口300人の集落に大きな駐車場はありません。
路上駐車です。
でもきちんと地元の青年会の人などが誘導してくれるので、ご安心ください。
私たちは16時45分に着いたので割と集落から近い場所に駐車できましたが、19時頃着いた知人は集落まで15分以上歩いた場所に駐車したと言っていました。
両日17~20時まで集落内に入る道は車の通行は禁止だったりするので、誘導してくれる人の指示に従って駐車しましょう。
街灯が少ないので、夜道は気を付けて運転しよう。
おすすめの時間帯
10月の宮古島の日の入りは、19時頃です。
パーントゥの写真を撮りたい場合は、まだ日が出ている17時頃から祭りに参加するのが良いと思います。
パーントゥも体力が有り余ってとても元気です。
日の入りすると、辺りは真っ暗です。
暗闇から突如パーントゥが出てきて、泥だらけにされるのもそれはそれで楽しいですよね。
時間が経つにつれてさすがにパーントゥも疲れが出てきます。
知人に聞いたところ、パーントゥが小学生に追いかけられていたそうな…。
そして最後は自転車に乗ってたりと自由に動いていたそうです。
パーントゥだって疲れるよね~
服装
10月の宮古島は30度とまだまだ夏です。
夕方は風があって、半袖の服装でちょうどよい気候でした。
私たちは、もう汚れてもよい服装で参加をすることに。
結果的に夫は全身に泥がついて、私は上半身だけですみました。
泥を塗られたい人は、是非白い服装で参加してください。
私たちも白Tシャツで行きました!
また念のために、着替えは車の中に準備しました。
レンタカーの場合、車の中は汚してはなりません。
泥は時間が経つと乾燥してきますが、念のため車に乗る前に手に付着した泥は持参した水とタオルで落としました。
トイレについて
トイレに行きたい場合は、漁港かパーントゥの里会館のトイレが使用可能です。
島尻購買店ではトイレをお借りすることはできません。
あらかじめトイレは済ませておこう!
食べ物や飲み物
島尻購買店で飲み物や焼きそばなど軽食を購入することができますが、あらかじめ持参する方がよいでしょう。
外で暑いので飲み物はあった方がいいですよ。
島尻購買店では、Tシャツなどパーントゥグッズも販売していました。
まとめ:『宮古島の奇祭パーントゥは、親は笑顔、子は涙』
パーントゥは地元の人が大切にしているお祭りです。
私が参加した時間帯では、大きなトラブルなどもなく皆さんパーントゥを楽しんでいる様子でした。
1日目よりも2日目の方が、噂を聞いた地元民と観光客で更に盛り上がるとのこと。(その分、混雑します。)
パーントゥも泥を追加で塗り、自由に動き回るので1日目とまた違った様子が見れるかもしれませんね。
1歳の娘には少々怖い思いをさせてしまいましたが、無事泥も塗られたのでこの先健康で過ごすことができるでしょう。
宮古島のパーントゥ、参加したくなりましたか?
日程が決まるのが直前なのは残念ですが、たまたま旅行で訪れた日がお祭り日と重なっていたら是非泥だらけになる覚悟で参加してみてください。
以上、宮古島の奇祭『パーントウ』に参加したレポでした。
念願のパーントゥ!楽しかった!
ね、参加する前は消極的だったけど行って良かった!
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